一の鳥居から妻坂峠〜大持山回りで武甲山に登ってみました。小持山周辺はアカヤシオで有名な所ですから、花の時期に合わせて1度歩いてみたいと思っていたのです。一昨年前に大持山から往復してますが、3月だったのでアカヤシオはおろか、花には全く縁の無い時期でした。右回りにしたのは大した意味は無く、ただ単に表参道の退屈な登りを避けたかっただけです。
7:23 駐車場が整備されたのは知ってましたが、随分雰囲気が変わってました。ぱっと見30台位は置けそうな大型駐車場です。
奥の案内板辺りにトイレが在ったと記憶しているのですが、無くなってしまった様ですね。3年半も前の事なので記憶違いかも知れませんが。
一の鳥居を出た所から妻坂峠へのショートカット道が始まります。鳥居の前に橋が架かっているのですが、その橋の架かる沢を上流まで詰めて行くと考えれば理解し易いでしょう。
上写真の所で一旦分かれた林道と少し先で合流し、数十メートル行った所で再び分かれます。林道はこの先で二手に分かれ、一方は八丁目から十五丁目位までの間表参道の一部となった後、登山道を離れてシラジクボ直下まで延びています。もう一方は、この道(妻坂峠への登山道)と交差した後、蔦岩山の中腹辺りで行き止まりになっている様です。
右岸の沢沿いを登って来た道はここで左岸に移り、沢から離れて中腹を数回大きく折り返しながらの登りに変わります。
崩落地に橋が架かっていました。下流の沢はここから始まっている様です。
8:02 妻坂峠に到着。ここでテント泊した人が朝食の準備をしていました。少し話をしながら7〜8分の休憩。予定を立てた山行ではないので、行き先はこれから決めるとの事でした。
暫く日が差してましたが、雲が流れ込んでガスって来ました。先週歩いたばかりの道ですから、これはこれで目先が変わって良いです。
9:08 約1時間掛かってやっと大持山の肩に到着です。ここを登るのは今回が初めてですが、下りでも長く感じた道ですから、やっぱりキツいです。15分休憩して出発。
小持山との中間辺りに在る展望岩からの眺めです。右は小持山から西に派生する高わらび尾根で、尾根通しに橋立まで行けるみたいです。麓に見える集落は武士平です。過疎が進んで現在生活しているのは僅か1戸とか。
日向から岳(廃村)、茶平(廃村) を通ってこの武士平へ 、更に先の大神楽(過疎集落、現2戸)までを繋ぐ「うわごう道」は、古くから秩父往還脇街道と呼ばれた道です。武士平から「たわの尾根」を経て高わらび尾根に登る道と合わせ、そのうち歩いてみたいと思っています。
先週パノラマ撮影したヤシンタイノ頭から大して離れていないので、殆んど同じ様な場所を撮っていますが、雲が有るだけで随分雰囲気が変わります。
9:57 小持山に着きました。アカヤシオは咲いているものの、もう終わりの時期で、しおれて花びらの周りが茶色く変色し始めていました。先週辺りが見頃だったんじゃないでしょうか。
ここの標高は地形図に1273mと入っていますが、山頂標識には1269mと書かれています。横瀬町ホームページの登山コース案内図でも統一されていないので、どちらが正しいのか分かりません。
10:04 さて、武甲山に向けて出発します。記憶では武甲山を正面に見て下る道だった気がしますが、ガスって何も見えません。
少し下った所に高わらび尾根分岐が在ります。それなりに踏まれている様に見えますが、実際はどうなんでしょう。
シラジクボからの登り返しはバイケイソウがとんでもなく繁殖してました。以前通った時はこれ程じゃなかった気がするのですが…。毒が有るので鹿も食わず、増える一方です。
10:51 御嶽神社前の広場に着きました。視界は30mも無い感じの濃いガスの中です。初めて来た人はガスに巻かれて方向を見失っちゃうんじゃないでしょうか。補正しているので明るく見えますが、実際はもっと薄暗いです。
取り敢えず第1展望台へ行ってみました。当然景色なんか見える筈ありませんが、柵で入れない最高地点に代わってここが山頂の役目を果たしているんです。前回無かった山頂標識が新しく設置されていました。
お決まりの第2展望台回りで広場に戻った時、雷鳴が響きました。まだ距離が有る様ですが、のんびり昼食を摂って過ごしていたら嵐になりそうです。下山する事にしました。
11:10 下山開始。
11:33 下り始めると予想通り雷が近付いて来て、近くで鳴り始めました。いつ自分の所に落ちて来やしないかとヒヤヒヤものです。時々頬を打つ程度だった雨も、この大杉の広場に着く頃には本降りに変わりました。
不動滝横の橋は架け替えられていました。滝の水量も今回は随分多いです。こんなに早く反映されるとは思えないので、雨は今日だけではなかったのでしょう。
11:57 十五丁目と十四丁目の間で林道に合流します。この林道が妻坂峠への登りで少し歩いた道の続きです。右へ行くとシラジクボに着きます。
山の天気は変わりやすいと言いますが、ここへ着いた時には晴れ間が覗いていました。正に格言通りです。
少し下った所に持山寺跡への分岐が在ります。シラジクボへ向かうのも、遠回りする林道ではなくこの道を行くのが普通です。初めて武甲山に登った時は、何の知識も無かったので表参道を往復しましたが、今なら登りか下りでこの道を使うでしょうね。
駐車場に着いたのは12:11 でした。