小金沢山(2014.3m)/大菩薩嶺(2056.9m)
2010年8月下旬、上日川(かみにっかわ)峠からスタートして石丸峠に向かい、小金沢山まで往復、続いて大菩薩峠を経て大菩薩嶺に登りました。大菩薩峠から先は唐松尾根で上日川峠まで戻る定番コースです。
夜中に車を走らせ上日川峠に着いたのは3時半頃。携帯電話のアラームを6時半にセットして車内で仮眠しましたが、目が覚めたのは日常的に作動している7時半のアラームでした。着いた時は車が1台も無かったのにいつの間にか数台止まっていて、すでに皆出発した後でした。支度をして体をほぐし、7:52出発。
石丸峠への道は序盤の親水公園までが比高約50mの下りで、そこから350m登り返しています。笹と唐松の中を緩やかに下る雰囲気の良い道で、路面は踏み固めた砂の様な感じの歩き易い物です。早朝の気温は20度以下と思われ、半袖では肌寒い位です。
8:15 親水公園の北端をかすめる様に通り抜けます。橋は無く石の上を適当に渡り、続く階段を登って進んで行きます。
8:39 親水公園からは登りに変わり、5分程で舗装路を横切ります。そこが丁度小屋平バス停になっているので電車バスを利用の方にも便利なコースです。更に進むと林道に突き当たり、本来の道が崩れて使えない為右に誘導されます。案内板では250m先と書かれていますが、実際には新しい登り口まで150m位です。
尾根から南斜面をトラバースする様になると、樹林帯を抜けて一面笹の開けた場所に出ます。天狗棚山から正面の小金沢山、麓の大菩薩湖まで一望でき、開放感たっぷりの登山を満喫できます。
9:16 石丸峠に到着。右に曲がり天狗棚山、狼平を経て小金沢山へ。
小金沢山や、ここ天狗棚山では北斜面の笹の育ちが良いらしく、道に覆いかぶさるまで伸びて地面が見えません。窪んでいるのでどこに道が通っているのかは分かりますが、根が有ったり段差が有ったりでつまずく事は度々です。腰から胸位の高さしか有りませんが、朝露のため全体が濡れていて、あっと言う間にズボンがびっしょりになってしまいました。
狼平を過ぎると膝丈以下だった笹が再び勢いを持ち、樹林帯の始まりまで続きます。樹林帯の中へ入ると辺りの様相は一変し、苔むした地面に多様な植生で原生林の雰囲気です。2000m超クラスの山となれば奥武蔵とは大分違いますね。
10:14 小金沢山山頂に到着。近隣の山では大菩薩嶺に次ぐ標高です。小写真の方向には富士山が見える筈でしたが、雲のため近くの牛奥ノ雁ヶ腹摺山さえ見えません。10:29 大菩薩嶺に向けて出発。
小写真は再び天狗棚山の南斜面を登っている時に振り返った小金沢山。いつの間にか雲を被っていました。大写真は天狗棚山を乗り越え、石丸峠が近付いた所で撮った熊沢山です。石丸峠から小金沢山までの歩行時間は往路復路とも1時間弱でした。
11:50 大菩薩峠に到着。手前の小さな建物はトイレです。奥は売店で、対面にももう一軒売店が有ります。12:10まで昼食休憩。
大菩薩峠から親不知ノ頭を臨む。奥に見えるのは妙見ノ頭です。間の鞍部が賽の河原で、道はそこから妙見ノ頭を東に見て北上します。
12:40 標高2000m地点で登りが一旦緩み、平坦地になります。三角の岩が神部岩(じんぶいわ)でしょうか?
12:54 大菩薩峠から雷岩まではずっと眺望の良い開けた道を行きますが、その先から山頂までの約7分間は樹林帯です。山頂からの展望は無く、虫が多いので撮影だけしてすぐに雷岩に戻りました。
雷岩からの眺望。秋まで待てなかった自分のせいですが、雲、ガスの多さにがっかり。
約30分休憩して、13:34唐松尾根コースを使い下山しました。写真右側の盛り上がりが唐松尾根です。
その名の通り唐松の巨木が目立ちます。途中、唐松の枝にサルオガセを見つけました。空気の綺麗な所でしか生きられないそうですから、この辺がいかに綺麗な空気か分かります。
14:16 福ちゃん荘の前が分岐点です。左へ行くと大菩薩峠。
14:34 上日川峠に戻りました。舗装路の車道と登山道のどちらで来てもここに到着します。