金岳から笠山へ一回りしました。今回の目的は笠山神社下社から山頂へ至る道です。周回を考えた時思いついたのが、1月に見つけた金岳へのルートです。これを今回は逆に登り、館川ダムから金岳-堂平山-笠山を巡りました。
堂平山には東から登る事になりますが、ときがわトレッキングコースを使ったのでは随分遠回りになります。そこで、地形図上は道になっている尾根ルートにしました。
10:05 館川ダムからここまで約5分でした。石碑には色々書かれている様ですが、風化が酷くて奉造という文字と元禄十四年しか読めません。元禄十四年を調べたら、あの忠臣蔵で有名な浅野長矩が、松の廊下で刃傷に及んだ年じゃないですか。こういうのって調べるの面白い。
山道に入って直ぐに分岐が在ります。ここを右に。直進は地形図に書かれた小門へ通じる道です。前回下った時は全く目に入りませんでしたが、少なくともこの辺りでは確りした踏み跡が続いています。
少し登るとこの様にU字に抉れた道に変わります。落ち葉が積もり、枯れ枝が散乱し、時に倒木が行く手を塞ぎますが、道は外し様のない確りした物です。
ところがこの道、P325を少し過ぎた辺りでぷっつり途絶えてしまいます。しかし、そこまで登ってしまえば後は1本尾根です。460m峰まで高い所を目指すだけ。その先の金岳までは大峰山の回を参考にどうぞ。
11:03 金岳に到着。休憩していると、年配の単独行者が件の「新ハイキング」誌を手にやって来ました。尋ねるとやはり士峰山が目的です。チラッと覗き込んだが地図はあまり大きくない。あんな小さな地図でこの先の複雑な尾根を乗り切れたんでしょうか。
11:11 出発。南へ下ります。
P484に向かって確りした踏み跡が続いていました。しかし、地形図を見るとその先で等高線が危険な詰まり方をしていますね。5m位左にトレッキングコースが並走していたので、そちらに移りました。
林道に下ります。トレッキングコースはここを左へV字に折り返しますが、逆へ向かいます。
直ぐ先で林道を外れ、左の尾根に取り付きます。踏み跡は無く藪でしたが、1つピークを越えて登り返せば道に突き当たる筈。少しの我慢です。
11:58 直前でトレッキングコースに合流し、林道に出ました。やっと1区間終了です。さてどうしよう… トレッキングコースで行くか、それとも廃道覚悟の稜線を行くか。
藪に踏み入った形跡が見られたので、続けとばかりに踏み入りました。踏み跡はほぼ有りませんでしたが、登り始めたからには最後まで行くしかないでしょう。一歩踏み出す度に花粉が舞い上がります。
途中、ブル道が在ったのでそちらに移りました。20m位低い所を稜線と並行しています。しかしそれも長くは続かず、唐突に途切れてしまいました。そこから稜線に戻るのは一苦労でしたが、戻ってみれば道になっていました。
そこから先は順調でしたが、終点間際になって篠竹の藪に阻まれました。鼻水で息苦しいところを更に身をかがめて小さくなるんですから、堪ったものではありません。
12:55 藪を飛び出すとトレッキングコースの終点でした。振り返ってみても、この藪の奥にあれだけの道が在るとは思えません。このまま忘れ去られていく道なんでしょう。
何だかもう山頂まで行く気力が有りません。丁度良い所にベンチが在ったので、ここで昼食にしました。
14:12 出発。星と緑の創造センターを通り抜けます。正面に見える小さな建物がトイレです。通路右手に何か商業施設が在り、そこに自動販売機も有るんですが、この日は閉まっていて販売機も電源が落としてありました。
天文台は現在食堂として使われています。営業は土・日・祝日のみ。
花粉+黄砂(+PM2.5)+気温が高いので蒸気といった感じでしょうか。笹山に有った温度計は20℃を指していました。
ガードレールの終わりから笹山へ行けます。毎回見送ってしまうので、今回は行ってみました。
途中で臼杵山を越えます。通常は双耳峰に付く名ですから、もしかしたら笹山も含めて臼杵山かも知れません。
14:49 笹山に着きました。道は更に奥へと続いています。多分ここからも下れるんでしょう。
この台はRCグライダー操縦用らしいです。
正面に堂平山へ登った東尾根が見えます。こうして見ると大した事無い様に見えますが、実際登ると脚がパンパンになるほどキツいです。14:57 出発。
15:27 笠山神社に着きました。さすがにこの時刻では誰も居ません。
そうそう、以前確認し忘れた、ここにトイレが在るのか否かですが、答えはYesでありNoでした。社務所の脇に在るには在ります。でもノブが壊れててドアが開きませんでした。
15:39 下山します。この階段の右に手作りの指導標が有り、切通橋バス停が南を指していて不審に思ったのですが、階段を降りて理解しました。迂回路が在ったんです。確かにこの階段を使うのは危ないです。
16:05 林道に突き当たりました。角に「右ハ笠山道」と書かれた、味わいのある道標が在ります。
16:11 登山口に着きました。向かいに駐車場が出来てます。ここから先は長々と舗装路を歩かねばなりません。
ショートカット道にも入りましたが、目的は土の道なので遠回りだったとしても気になりません。