二子山(882.7m)
西善寺の駐車場をスタート地点とし、そこから小島沢コースで二子山へ向かい、帰りは三角山(p623)経由で戻りました。小島沢コースは以前から気になっていたルートですが、地図に載っているにも拘らず殆んど登る人がいない為情報が有りません。今回登るに際してもネットで調べましたが、10年近く前に下りで使った1件しか記事が無く、その時既に廃道同然だった様です。
8:49に駐車場を出発。根古屋城跡が間に在るので一旦299号線に出て、新山口橋手前から小島沢川沿いの道に入って行きました。すぐにセメント工場のような建物が現れ、道路は工場の敷地内かの様な使われ方でした。そのまま川沿いを進めば未舗装の林道になります。
資材置き場みたいな所を過ぎると急に草に覆われた道になり、更に進むと数箇所で倒木が道を塞いでいました。よく見れば倒木の杉の葉が踏まれていて、通る人が全くのゼロでは無い事に少し安心。看板の危険な場所とはどこを指しているのでしょうか。少なくとも林道区間に危険な場所は見当たりませんでした。
9:27 林道は右岸左岸に何度か移り、4つ目の橋を渡った所から細い山道に変わります。
9:40 地図上の小島沢川最上流辺りまではしっかりした道が続いていました。この位置から道が岩に突き当たって無くなり、対岸も歩ける状態ではないので沢の中を行くしかありません。
10:30 伏流水に変わり涸れ沢になってからは、どんどん傾斜が増して沢を登る事は出来なくなりました。途中で1箇所左手に道が現れましたが、100m位で消えてしまったのでほぼ全区間沢登りです。この辺りまで来るともう見た目では主流と支流の判断が付かず、どこへ向かえば良いのか分からなくなります。木の根元や岩に足を掛けなければ立っている事さえ困難な傾斜なので、写真の岩場にルートを取りました。
大きな岩が道を塞ぐように有り、そこから下りに変わりました。下に巻いているのだろうと思っていましたが、岩を過ぎてもどんどん下り、むしろ勾配が増していきます。谷地形の所で上を見上げると雄岳・雌岳の鞍部に思えたので、道を外れ斜面を登る事にしました。近頃はこんな所を度々登っていますし、先程までの登りに比べれば全く問題無い傾斜です。
登り切ったのは11:48で、予想通り雄岳・雌岳の鞍部に出ました。グリーンのラインが道だと思ってください。多分そのまま下りて行くと小島沢に出るのではないかと思います。どこかで道を見落としていたのでしょう。帰りに焼山の方へ行ったので気を付けて見ていましたが、右から合流してくる道は無かったので間違いないと思います。逆方向は雌岳の浅間神社経由ルートに合流するのではないでしょうか。
三角点の辺りに数人の単独、西の展望所には団体さんが陣取っていたので南の展望所で昼食休憩。ここは余り知られていないのか、休憩中は他に誰も来ませんでした。12:15出発。図の様なコースで下ります。
12:39 縦走路が南に大きく向きを変える所を西に入ると三角山への道です。
一旦下った後登り返すと尾根が分かれます。歩き易い方へ行ってしまうとp719が在る尾根なので注意が必要です。一応赤テープの印が有りましたが、この先にも幾つか分かりにくい所は有ったので地形図無しで下りるのは無謀と言えます。
13:24 三角山に到着しました。三角形の小さな山名板が有るだけの、どこにでも在る様な小ピークです。
最後の尾根分岐も右の方が歩き易そうです。恐らく根古屋城跡に通じていると思われ、踏み跡は確実にそちらへ多く付いています。どちらに進んでも問題無さそうですが、一応始めに決めた左の西善寺方向に伸びる尾根へ。
尾根末端は丸い形の丘のような地形です。ピークの辺りに祠が祀られていて、その正面辺りから下る道が伸びていました。最初は気付かずに通り過ぎてしまい、送電線鉄塔の下を探し回ってしまいましたが、その辺りに道は有りません。
下りた道は送電線鉄塔の巡視路だったみたいです。竹薮の中をつづら折に下りると間も無く川沿いの農道に出ました。
14:26 西善寺に到着。祠からここまで6分です。小写真右が三角山、左の送電線鉄塔の所が尾根末端です。
=============
追記
=============
2011年12月、二子山直下の道が気になり再訪しました。同じく西善寺からスタートし、今度は逆回りに登ってみようという計画です。二子山からの下りに掛かると、予想通り雌岳から浅間神社へ下る尾根の途中に開始地点が在りました。ただ、結果から先に申し上げると残念な結末です。道は大きく標高を変える事無くトラバースし、最後は焼山へ向かう縦走路に通じていたのです。つまり、二子山の西を巻く単なる巻き道でした。
縦走路に出てからは再び戻って雪の残る道の無い急斜面を下りる気になれず、結局往路をそのまま戻る往復登山になってしまいました。