関八州見晴台

関八州見晴台(771.1m)

関八州見晴台登山図

2011年3月下旬、奥武蔵グリーンライン沿いを顔振峠から関八州見晴台まで歩きました。黒山からスタートして顔振峠〜傘杉峠〜花立松ノ峠と進み関八州見晴台へ。そこから東に伸びる尾根を下って戻るコース取りにしました。


越生町営無料駐車場

11:10 出発は熊野神社の越生町営無料駐車場からです。他の山域に比べたら近いし、歩行距離も比較的短いので家を出たのは9時頃でしたが、震災の影響でガソリンスタンドに車が並び、あちこちで渋滞が起こって到着に時間が掛かってしまいました。

顔振峠分岐

橋を渡って行く道が顔振峠への主要道で、1番近いし歩き易く整備されていますが、諏訪神社へ向かう道が気になったので今回は使いません。直進して一本杉峠方向に行きます。

越辺川源流入口

11:25 暫く行くと「越辺川源流入口」と書かれた指導標の立つ分岐が在りますので、そこを入って行きます。ここが実質的な登山口です。

作業道分岐

入ってすぐに分岐していました。これから進む道は作業道が時々分岐しますが、越辺川を上流まで詰める道なので全て川沿いを選べば大丈夫です。

あまり使う人のいない道らしく、集落からそれ程離れていない所なのに倒木が塞いだままになっていました。

踏み跡分岐

幾らか進んだ所で道が斜面を登り始めると、濃い踏み跡が逆方向に分岐し川を渡っていました。渡った先には赤テープに登山道と書き込まれた目印が有り、どちらに進むべきか大変迷いましたが、結局道標に従い左へ行きました。右だとどこへ行くのか非常に気になる所です。

登山道1

左に登ったのは大きな岩を高巻く為の様でした。暫く進むと再び川に戻り、そのまま対岸に移ります。

対岸の取り付き

対岸の取り付きはとんでもない急斜面です。写真だと良く分からないですが結構高さもあり、まさによじ登る感じです。一見すると道とは思えず、道標の先がどこをを指しているのか分からなかった程です。

合流して来る道

その後は滝の近くを通ったりして良い雰囲気です。更に進むと右から合流して来る道が有りました。もしかすると赤テープの所で分かれた道かも知れません。

越辺川源流分岐

12:06 越辺川源流へ向かう道はここで分岐して行きます。指導標には「源流折返し地点へ」と書かれ突き当たりの様な印象を受けますが、私の調べでは顔振峠まで通じている筈です。更に地形図を見る限り、見晴台へも直接登れる道もしくは踏み跡が有ると思われます。大変興味有る道ですが、諏訪神社への道も気になっていたので後ろ髪を引かれつつ後にしました。

諏訪神社

越辺川源流分岐までは急な登りも有りましたが、そこからはずっと緩い登りが続きます。左手の越上山を見上げつつ、登った時の事を思い出しながら進むと、間もなく前方が明るくなりました。

12:19 諏訪神社に到着。前方に見える建物は倉で、隣に屋根だけ見えるのがトイレです。昼食休憩にしようかとも思いましたが、眺めの良い見晴台で摂る事にして休憩だけにしました。

諏訪神社からグリーンラインまで広い道が続きますが、直接見晴台に登る為に途中から稜線に移りました。そちらにもそれなりの踏み跡が付いていましたが、地形図を見ずに進んだ為間違えてグリーンラインに下りてしまいました。

顔振峠

12:50 顔振峠です。結局殆んどグリーンラインを歩いて来たので、稜線に移ったのは全くの徒労でした。

顔振峠見晴台

12:56 峠から一登りで見晴台です。天候に恵まれ暖かい日でしたが、それだけに霞に覆われて遠望は利きませんでした。もう春霞の季節で冬山シーズンは終わりです。

南斜面に目を遣ると予想通り踏み跡が続いていました。ここを登って来たらあんな無様な軌跡にならず、格好良く紹介出来たのに残念です。

見晴台からの眺め1

眼前に越上山を眺めながら昼食休憩。出発点は見えませんが、そこから歩いて来た舗装路が見えます。あまりの近さにちょっとショックです。2時間近く掛かってたったのこれだけ? と。

見晴台からの眺め2

13:37 関八州見晴台に向け出発。写真では広角な上に小さいので遠く見えますが、見た目は1時間位で着きそうな感じです。実際には1時間半掛かりましたが、花立松ノ峠からの登りで時間が掛かった為で、ほぼ印象通りの距離でした。

役の行者像への分岐

顔振峠に戻ったらグリーンラインは使わず、そのままp538へ登り返して稜線を行きました。その後もずっとピークを辿りグリーンラインは繋ぎの区間を歩くだけです。一見しんどそうに見えますが、木の高さが上乗せされているので実際は20〜30m低いです。

13:59 p622への登り口で役の行者像への分岐が在りました。用意した地形図には載ってない道です。帰宅後にウォッちずを見たら新しい地形図には載ってました。これにより、ここと傘杉峠、更に花立松ノ峠の3ルートがエスケープルートとして使えます。体力に自信の無い人も安心して歩けるんじゃないでしょうか。

p622では思いがけずベンチが用意されていました。この日は震災の影響からか数人に会っただけでしたが、踏み固められた地面を見ると普段はもっと大勢の人が歩いているんだと思います。

傘杉峠

14:13 傘杉峠に下ると、グリーンラインを横切り向こう側で再び登りに転じます。ここに有った案内板によると、今歩いている道は「関東ふれあいの道」の「グリーンラインに沿ったみち」だそうです。

グリーンラインへ出ずにこのまま右へ行くと黒山三滝に下ります。

花立松ノ峠

14:36 p683の登りで再びグリーンライン東側に移り、そこを下ると花立松ノ峠です。Y字路左がグリーンラインで、右はこの後関八州見晴台からの下りで度々出てくる道路です。この道路も黒山三滝に下ってますが、歩行者用には別に沢沿いの登山道が在ります。

正面に見えるのが関八州見晴台ですが、ピークに見える所がそうではありません。そこから平坦な稜線を西に行き、写真上で杉の梢に消える辺りがそうです。

関八州見晴台取り付き

花立松ノ峠から100m位でこの分岐が在ります。グリーンラインを見るのはここが最後になります。

関八州見晴台

15:00 関八州見晴台に到着。東屋の左、中央のお堂は高山不動尊奥の院です。誰もおらず貸し切り状態です。この時刻では当然か。

見晴らしは確かに良いです。関八州は大袈裟ですが、条件が良けれは少なくとも武州位は端から端まで見渡せそうですね。

関八州見晴台からの眺め

登って来た南東の稜線を振り返って。顔振峠の見晴台からここ迄、直線距離で約3.5kmです。掛かった時間は花立松ノ峠迄が約1時間、そこからここ迄が23分でした。

写真は更に右へ北西の丸山辺りまで撮りましたが、逆光の為露出アンダーで黒つぶれが激しく、修正してもノイズが目立って汚いので載せません。

下山口

15:18 下山開始。見晴台の北側に家が1軒在り、その裏手に道が続いていました。p529へ伸びる尾根の下り口は分かり難く急な為、気を付けないと間違えて飯盛峠に行ってしまいます。

最初の数mはとにかく急で、木に掴まり体を支えないと滑り落ちてしまいます。そこを下りてしまえば後は普通の尾根道です。

道路1

暫く下っていると突然尾根が切られ道路が乗越していました。花立松ノ峠から下って来た道です。慎重に下りないと滑り落ちてしまいそうな程急です。4m位有るので痛いでは済まないかも知れません。

登山道2

道路を渡った先で登山道が尾根の南に外れ、尾根上の踏み跡と分かれ始めました。どちらに進むか少し迷いましたが、大きく外れて行く様なら戻る事にして登山道を行きました。この先のp529で分かれる尾根を右に行くので、中腹を進むだけなら返って都合が良いんです。

期待通り稜線から付かず離れずで進み、p529の南を巻いて通過しました。終盤に差し掛かると余計な登りを回避出来るのはありがたいです。

道路2

16:02 先程横断した道路に再び出ました。さて、この道路ですが、p529の北側から東を抜けて、更に南を回って黒山三滝へ下っています。つまり、三方向を取り囲んでいる訳です。この時私は全く自覚無く下る予定の尾根を乗越していたのですが、越えていないのだから当然p529南の位置に下り立ったと思い込んでいました。実際と90度ずれているのです。

磁石で確認すれば済んだ事ですが、この時は間違えているなんて一欠片も思っていないですから、そんな発想も有りません。東向きのつもりが北向きになっていて、更にカーブミラー横にそれらしい踏み跡が有ったため全く気付かずそのまま進んでしまいました。

この先は経路を説明しても無意味ですからここで終了しますが、集落に出たのが16:43頃、駐車場到着が17:26でした。

上谷の大楠1

帰り掛けに気になっていた上谷の大楠へ寄ってみました。針葉樹でないので高さはそれ程無く、遠くからだと巨木という気がしません。しかし、近付いて見るとその大きさに息を呑みます。

枝分かれしたそれぞれの1本だけ見ても充分大木です。神社に生えていたらそれでも御神木に成り得たでしょう。さすが埼玉県1位の巨木です。もの凄い迫力。

上谷の大楠2

他の写真より大きく載せましたが、迫力が伝わらない。なので、特大写真を用意しました。上の写真をクリックして下さい。

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