2010年11月、以前から計画していた毛無山に登りました。昨年の雪頭ヶ岳同様、富士山を間近に見る山なので、やはり季節は空気が澄んだ寒い時期が良いだろうと思い、半年以上待っての計画実行です。待っていた甲斐あって絶好の登山日和でしたが、やや早過ぎた様で富士山の雪は山頂に少しかかるだけでした。
山頂に有った地図です。登山口はさわやかパーキングを過ぎて最初の道を右に入り、突き当りを左に行ってすぐです。図の様に駐車場は無料と有料の2箇所が有り、無料駐車場から登山口までは30分位歩きます。有料駐車場は登山口のすぐ近くで、料金は500円でした。
無料駐車場辺りからの毛無山です。1番右の電線が掛かっている所が山頂で、山頂は1945.5mの方に在り、最高地点の1964mは大見岳です。天子山塊最高峰は毛無山だった筈ですが、大見岳・丸山を含め1つの山として捉えているのでしょう。
地蔵峠分岐から山頂までが7分でしたから、山頂から大見岳までは15分位で行けるのではないでしょうか。ただし、行っても木に囲まれた眺望の無い山頂らしいです。
10:33 登山口は砂利の林道です。チェーンが張ってあり、車は入れません。山頂の図にあるコースタイムは初心者向けの様で、ここの案内図では山頂まで160分となっていました。
登山口から5分、ここで林道を離れ登山道に入って行きます。要所には標識が立っていて、その通り進めば迷う事はありません。
すぐに沢が現れるので渉ります。落ち葉が積もっているので普段から涸れているのでしょう。
10:41 分岐を右へ。左は地蔵峠へ通じています。
紅葉した自然林の中を登る気持ちの良い道ですが、初っ端から厳しい登りで余り景色を楽しむ余裕は有りません。
10:49 山頂まで合目表示がされていて、自分の位置の目安になります。私の場合ほぼ15分で1合目のペースでしたから、案内図の160分と同じ位のペースで登れました。
11:03 2合目と3合目の間に不動の滝見晴台が在ります。この滝は隣の尾根との間を流れており、少し距離が有るのですが、上下2段の滝で両方合わせると落差は100m位になるそうです。
ある程度登ると落葉しているので、枝越しに富士山が見えます。常にこれ位見えているのですが、登りながらすっきりと見える所は有りません。
11:34 4合目と5合目の間にはレスキューポイントが在ります。こんな平坦地は稜線に出るまでもう無いですから、休憩するならここが良いでしょう。
時間が半端だったのでレスキューポイントはそのまま通過し、6合目で丁度昼になったので休憩しました。そこで1合目15分のペースであることに気付き、残りが1時間位ならば山頂で昼食にした方が良いと考え、休憩は10分弱に止めて出発しました。
12:51 8合目と9合目の間に富士山展望台が在りました。不動の滝と同様、たまたま自然に在った岩を展望台と呼んでいるだけです。ずっと木に囲まれた道を登っていたので、突然のこの風景は凄まじく感じ、後から来た人に場所を譲るまで10分近くぼーっと眺めていました。中央に見える湖は田貫湖です。
12:59 稜線に出た所が分岐になっています。ここまではずっと一様に厳しい登りでしたが、この先は殆んど登らないので楽です。
13:06 山頂に到着。大見岳へ行くのであれば、この標柱の間を通る道を行きます。
富士山に面した斜面の木が刈り払われ、広い範囲が見渡せます。この草地は春には花畑になるそうですから、その頃登るのも良いかも知れません。ここも素晴らしい景色なんですが、富士山展望台で1度見てしまっているだけに、ややインパクトに欠ける気がします。
日当たりが良いところでも結構寒く、風が冷たいのであまり落ち着けません。日陰では霜柱が融けずに残っています。気温は零度に近いのでしょう。
13:49 下山を開始します。
13:57 地蔵峠への分岐近くに北アルプス展望台が在ります。目の前に見えるのは南アルプスですから間違いでしょうね。
南アルプスの山々には丁度雲が懸かってしまい、稜線は見えませんでした。
帰りは地蔵峠経由で戻る周遊ルートにしました。せっかく別ルートが有るのに、同じ道で帰ったんではつまらないですから。
ここが丸山でしょうか。陽だまりがぽかぽか暖かそうに見えますが、実は冷たい風が吹き付けていて耳が痛いほどです。
14:32 新地蔵峠に到着。このルートを使う人も多いらしく、ここまでの道もしっかりしたものでした。しかし、ここからは殆んどが湯乃奥へ向う様で、旧地蔵峠への道はいきなり細くなります。
それ程広くないですが平坦地も有り、富士山を見ながら休憩するには良い場所でした。
新地蔵峠を過ぎると一気にマイナールートの様相を呈してきました。登りに変わる所も有るので、間違えたんではないかと不安になり、引き返した程です。しかし、他には道が無いので間違いではありません。
14:48 こちらが本来の地蔵峠です。引き返したりしたので時間が掛かっていますが、新地蔵峠から約10分です。
暫く下って行くと沢に出ます。ロープを使って沢に下り、小滝の前を渉ると…
対岸にまたロープが下りていて、そこをよじ登り小尾根を跨いで向こう側へ。
ここは間違えて沢を下って行きそうになるので、要注意です。
15:13 金鉱石窯跡が有りました。この辺の金山は武田氏所有のものでしょうから、戦国時代の窯でしょうか。
15:56 この道は滝が多く見られます。この比丘尼の滝は落差20〜30m有りそうですが、これ位の滝は他に2〜3在りました。しかし、こんなに近付けるのはここだけです。
この滝が見えたら終わりが近いです。登山口着は16:13でした。