金勝山

遠ノ平山(200m)/富士山(182.1m)/金勝山(263.9m)

遠ノ平山登山図

地形図を眺めていると、山名が有るのに登っていない山が、埼玉県内にもまだまだ沢山残っていると気付かされます。特に西秩父や比企山稜に集中している様です。山地から平野へ移り変わる所ですからどの山も低く、登山と言える程の歩行距離も無いので残ってしまうのも仕方ありません。

今回はそんな中から、小川町の山を三座選んで登ってみました。

八坂神社入口の鳥居

先ず登ったのは遠ノ平山(とおのひらやま)です。この山は「新ハイキング」に掲載されたとかで、俄かに注目を集め始めました。調べてみたら、2010年3月号、2012年3月号と、2度に渡って紹介されているみたいです。

10:04 八坂神社入口の鳥居前から出発です。神社裏からも行けるみたいですが、そちらは帰路にして正規の登山口から登りました。

地蔵堂の在る分岐

裏通りを100m位行くと、地蔵堂の在る分岐に差し掛かります。ここが登山口です。地蔵堂脇を通り抜けて登って行きます。

道標

5分と掛からずに稜線へ登り着きました。ここに唯一の道標が立っています。来し方は大聖寺になっていました。

広い道

篠竹の藪に広い道が通っていて安心です。間違え様がありません。

分岐

10:14 送電線鉄塔を過ぎた所に分岐が在りました。これが八坂神社へ下る道だろうと目星を付け、一旦見送って山頂へ向かいます。

文字の読めない石碑

山頂の気配が近付くと、傍らに文字の読めない石碑が在りました。風化という訳ではなく、特殊な書体で読めないのです。

遠ノ平山

10:19 山頂に着きました。何か人工的な印象を受けます。妙に平らですし、南側は一段低く削平され、曲輪の様になっていて城跡を思わせます。小規模の山城か、見張り台でも在ったんじゃないでしょうか。

石碑が2つ並んで建てられています。大きな方は八海山大神、御嶽山大神、三笠山大神で、小さな方は神武天皇です。裏に明治十五年と彫られていました。

送電線鉄塔

5分ほどの休憩で山頂を後にし、分岐の道に入ってみました。この道は八坂神社ではなく、山頂南に在る鉄塔への巡視路でした。しかし、唯一の眺望が得られる所なので、無駄と分かっていても寄る価値は有ります。また、鉄塔から南へ尾根道が下っているので、別ルートで戻る事も出来そうです。

巡視路

計画通り八坂神社から戻る事にしました。改めて地形図を確認すると、向こう(西側)の鉄塔辺りから南に分かれる尾根を下れば良かったのでした。

篠竹

尾根分岐に道は在りませんでしたが、藪は少し薄くなっている様に感じました。篠竹の部分を抜けるともう少し歩き易くなります。

神社の裏手

神社の裏手に出ました。僅かに踏み跡が感じられる程度でしたが、尾根を外さなければ確実に着くので気が楽です。距離も短いですし。

八坂神社

歴史の深そうな神社です。隣には石祠が在りました。三峰神社、金比羅神社、御嶽神社が合祀されてます。山頂の石碑といい、ちょっと欲張り過ぎの気もしますが。

長い階段

長い階段を下りて行きます。遥か下に出発点の鳥居が見えます。車に戻ったのは10:44 でした。

富士山登山図

次に向かったのが富士山(ふじやま)です。日高市の富士山(ふじやま 22年1月)、飯能市の間野富士山(まのふじやま 24年2月)に続いて、今回が3座目の郷土富士です。県内に残るのは弟冨士山(おとふじやま 秩父市)だけとなりました。荒幡富士(所沢市)も郷土富士として数える人が居ますが、あれは富士塚です!! 私は認めませんよ。

配水場

10:59 山頂近くに配水場が在る為、ここまで車道が通ってます。もう登山とは言えない距離ですが、駐車場所に困るので車で来てしまいました。この撮影位置の背後に駐車出来るスペースが有りました。正面のフェンス沿いを一登りすると、もう山頂が視認出来ます。

富士山

11:02 たったの3分で山頂に着いてしまいました。アンテナ塔とその管理施設で占められており、傍らの狭い所に冨士仙元大菩薩碑と三角点が押し込められています。石碑は元々在った古い物が割れてしまった様で、昭和五十五年に新しい物へ付け替えられたみたいです。

尾根分岐

地形図にもある道が反対側へ下っていました。アンテナ塔建設の為に林道並みの広さに拡幅されています。あっさり着いてしまったので、この道を探索してみました。

直ぐ先の尾根分岐で道も分岐しています。こちらは後で行ってみる事にし、取り敢えず広い道を最後まで下ってみました。

ゲート

11:10 舗装路に突き当たって終わりです。ゲートは施錠されているので、こちらから車で登る事は出来ません。舗装路を少し先まで行ってみました。左は直ぐ先で道そのものが無くなってます。

右は火薬工場か何か有る様で、やたら火気厳禁の標識が目立ちます。最初の家(つまり1番奥)から次の家まで距離が有り、その間の道路にはバリケードが置かれてましたので、車でゲートの所まで行く事も無理そうです。

160mピーク

尾根分岐まで引き返し、細い道に入ってみました。160mピークから左へ直角に折れ、広い直線道に変わります。

二俣

30m位の高さを一気に下ると、道が二俣に分かれてました。しかし、その先はどちらも藪化していて、それ以上進む気になれません。戻る事にしました。

車に着いたのは11:32 です。30分強のプチ登山でした。

金勝山登山図

小川町駅前に戻って昼食にし、午後から再び山へ向かいました。次は金勝山です。午前中のは言わば前座で、この山が本命です。低い山ですが、山全体がオリエンテーリングコースになっていて、全てを網羅しようと思ったら半日では済まないかも知れません。


コースマップ

コースマップです。この様に方々で分岐している為、マップを持たないと迷ってしまいそうです。小ピーク毎に名前が有るので、1つ1つ丹念に踏んで行くコース取りにしました。全てのピークを踏んだつもりでしたが、桜の峰を見落としてました。近くを通っているだけに、ちと残念です。


ひかげ道入口

13:21 駐車場向かいの「ひかげ道入口」から登り始めます。近くに「万葉樹木の道」という標識も立ってましたが、どっちの名が正しいんでしょうか。

桜の峰分岐

約8分で尾根上に登り着きました。ここを左に行くと桜の峰です。見落としていたのでこのまま尾根を跨ぎ、反対側に下ってしまいました。

堰堤の前

谷底まで下り、堰堤の前を通って再び隣の尾根を登って行きます。

浅間山

13:46 浅間山です。山名標識が壊れて柱だけになってました。

西金勝山

直ぐ隣に西金勝山が在ります。浅間山から3分でした。

山道

果樹園脇を通って再び谷底まで下り、向かいの尾根を登ります。何ちゅーか…修行コースですね。

前金勝山

14:13 前金勝山に到着。

鞍部

金勝山に向かって下ると、鞍部に水道が有りました。冬季は凍結防止のため止められてますが、それ以外の季節なら水を持ち歩く必要は無しです。

金勝山

14:18 金勝山です。5分ほど軽く休憩して出発。それにしても、誰も居ない山です。駐車場には数台の車が止まってたんですが、皆どこへ行っているのでしょう。

裏金勝山

1〜2分で裏金勝山でした。

遠望

げんきプラザ本館の所から赤城山や日光方面の山々が望めました。


山羊

山羊が居ます。

ゴリラ山

車道だと疲れるので山道で下ります。その前に、ゴリラ山と書かれた小ピークに登ってみました。展望台みたいなもんで、別方向に下る事は出来ません。

下山道

電線が通っているので保守整備用を兼ねた道なのでしょう。確りした道が続いています。

東炊事場

東炊事場に出ました。舗装路の終点から奥の尾根道に移ります。後はその尾根を駐車場まで下るだけです。

駐車場

14:53 駐車場に到着。

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