熊倉山

熊倉山(1426.5m)

熊倉山1

熊倉山には武州日野駅からの日野コース、白久駅からの林道コース。そして、城山と熊倉山の間まで車で乗り込む城山コースがあります(白久から城山を経て来ることも出来ます)。車利用日帰り登山としては当然城山コースを選びました。 このコースは車で300mほど標高を稼ぐことが出来ます。それでも残り800m以上なので、普段奥武蔵の低山ばかり登っている私には充分です。


熊倉山2

向かう途中で撮った熊倉山です。山頂は南北に細長かったので中央の盛り上がりが山頂部だと思いますが、地形が入り組んでいるので確信は有りません。


熊倉山3

登山口です。週初めに降った雪が全然溶けていません。日陰では雪が残っているかも知れないと思い、前日にアイゼン(6枚歯の軽アイゼン)を購入しましたが、こんな雪とは…。一応アイゼンを付けずに踏み出してみましたが、登れたのは階段だけ。この日は寝坊してしまい、場所も遠いので3時間近く走ってもう昼過ぎです。大丈夫だろうかと思いながらも 12:34スタート。


熊倉山4

植林地帯に入ると意外にも雪はあまり積もっておらず、所々地面が見える程です。こうなるとアイゼンを付けていると逆に歩きにくい。軽アイゼンは足裏全体をカバーせず土踏まずの部分に付けるだけなので、下駄を履いて登っている様な感覚です。しばらく進むと山慣れた感じの男性単独行が下りて来たので様子を聞いてみると、上の方はもっと積もっているとの事。仕方なく装着したまま登り続けました。


熊倉山5

初めての雪山で、当然アイゼンを付けたのも初めて。変な所に力が入り足が攣りそうです。写真の標識は柱にナンバーが振ってあり、山頂に近付くほど数字が小さくなっていくので残りの行程がどれ位かを知る目安になります。


熊倉山6

報告通り登る毎に雪は深くなって行きます。先ほどの男性の足跡が無ければルートも分からず登れませんでした。雪は脛の半分位まで積もっているので、踏み出す足を高く上げなければならずムチャクチャきついです。こんな雪だとは思っていなかったのでスパッツも用意しておらず、靴の中に容赦なく雪が入って来ます。


熊倉山7

14:09 地面には石と岩が目立つ様になって来ました。事前の下調べで知っていましたが、ここからは急な岩稜のアップダウンが続きます。行先を見上げて先の長さにため息。汗を拭く為に首に掛けていたタオルが凍っている事に気付きました。汗が冷えると寒いので長く休憩していられません。


熊倉山8

アイゼン無しでは絶対に登れません。何とか登り切っても向こう側はさらに深く切れ落ちて、眼前にはこんな所登れるのかと思うような次の斜面が迫ります。道の両側が深く切れ落ちたヤセ尾根で滑落したらただでは済みそうにありません。雪の下に本当に地面が有るのか分からないので、踏み下ろす足が慎重になります。


熊倉山9

14:59 日野コースの分岐ルートは閉鎖されていました。こんな雪では当然ですね。ふと見上げると、隣の山がまだあんなに高い。


熊倉山10

15:07 巨石のゴロゴロしている平坦な場所に着きました。暖かい時期なら休憩にもってこいの場所です。


熊倉山11

山頂に向けて最後の登りです。ここまでの岩登りが可愛く思えるほどの場所でした。雪に埋もれた木の根を掘り出し、それにつかまりながら這う様に登って行きます。


熊倉山12

15:34 山頂に到着。直前で女性の単独行とすれ違いました。男でも心細くなる様な雪山に女性の単独行とは…タフですね(精神的に)。


熊倉山13

どこでもお馴染みの石祠が祀られています。山名板の辺りはさすがに足跡が多いですが、酉谷山へ通じる南側は足跡が有りません。いっぱい足跡を付けて来ました。


熊倉山14

登り始めてから初めて時計を見て我が目を疑いました。標準コースタイムが2時間の所を3時間も掛かっています。節分を過ぎ日が伸びて来たとは言え、まだ日没は早い。15:41 慌てて下山開始。写真は下り始めて少ししてからの秩父市街です。山頂は木に覆われて殆んど展望が有りません。


熊倉山15

急斜面なのに雪が結構積もっています。急ぎながらも慎重に下りて行きます。


熊倉山16

巨石広場(勝手に命名)からの写真だったと思うのですが、よく覚えていません。写真クリックで拡大表示します。


熊倉山17

熊倉山で雪の様子を見て、行けそうなら次に登ろうと考えていた両神山ですが、登り2時間コースを3時間掛かったと言う事は、4時間コースだと…雪解けまで待ちます。


熊倉山18

雪の少ない所まで下りて来ました。ここまで来れば一安心です。


熊倉山19

17:11 日没時間を過ぎていた様です。人間の目は優秀なのでこれほど暗くありませんが、設定を変えずにカメラで撮るとこうなります。


熊倉山20

17:13 登山口着。何とか視界の利く内に下りて来られました。

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