相変わらず山間部の天気は湿りがちで、スカッと澄み渡る空は望めない様です。遠征して曇天や雨では堪らないですから、やっぱり山に行く機会はぐんと減ってしまいますね。あまり間を置くと脚がナマってしまいそうなので、仕方なく近場の山へ登る事にしました。
過去に山頂近くまで行ったにも拘わらず、勘違いから山頂を踏んでいない山が在ります。それが今回登った皇鈴山です。登山目的で登るにはモチベーションの上がらない山ですが、今回の様にトレーニングと割り切るなら舗装区間の多さも何とか許せます。
11:45 橋場バス停に駐車して出発。ここへ来るまでに早めの昼食を済ませておきました。先ずは粥仁田峠を目指します。
10分弱で馬頭尊の立つ分岐に着きます。外秩父七峰縦走ハイキングコースの案内が出てるので、その通り進めば間違いがありません。舗装路を離れ、山道に入って行きます。
12:02 その山道も10分弱で終わってしまいました。前方に見えているのは先程分かれた舗装路です。ショートカットしただけでした。
舗装路に出ると庚申塔が在りました。大霧山を背になかなか雰囲気を漂わせています。先程の馬頭尊もそうですが、こういった物が見られるのは古い街道だった証しです。舗装路の方なのか、或いは今歩いたショートカット道の方なのか分かりませんが。
12:13 カーブの所で細い道が左へ分岐しています。コース案内によると、その道が粥仁田峠に向かっている様です。ここで直ぐに左へは向かわず、ちょっと寄り道してみました。地形図にもう1本別の破線路が橋場から記されているので気になったのです。
上写真の分岐を右へ100m位行くと、このお地蔵様が在ります。破線路の終点はここになってます。少し奥まで踏み込んでみました。
林道棒山線が地形図に載ってなかったので、初めはこの道がそうなのかと思い数十m行ってみましたが、方向が違う様なので直ぐに引き返しました。右折後は真っ直ぐ進みます。
地形図だとp419を乗り越えてますが、実際には巻いていました。回り込んで巻き切った所がこの写真です。この様に分岐していて、右が正解だと思いますが、草薮が酷くてこれ以上進む気になれません。取り敢えず現存する道と分かったのでここ迄とします。秋冬でないとこの道を使うのは無理そうです。
12:32 最初の分岐まで戻り、細い道を入るとまた分岐してました。コース案内標識が藪に埋もれかかっており、分岐位置から良く見えないので迷いそうです。右が正解でした。
この様な倒木も有りましたが、広くて歩き易い道です。
12:47 終点には車止めの杭が打ってありました。突き当たったら右へ。彩の国ふれあい牧場の看板が在るので、その案内通り進みます。この先は二本木峠まで長い車道歩きです。
13:05 前方に見えるのはp604です。あの向こうに彩の国ふれあい牧場が在ります。ここへ来るまでの途中、送電線巡視路を利用して稜線に乗ろうと思ったのですが、有刺線の柵が在って無理でした。おとなしく車道を歩くしかないです。
直ぐ先の丁字路を左に行くとポピー畑です。
実は、6月にも1度梅雨によるブランクを埋めようと、このコースを歩こうとした時がありました。ところが、到着すると小雨が降っていて、とてもそんなコンディションではなかったんです。もちろん登山は中止とし、ポピー畑の撮影会に変わりました。写真はその時のものです。ヒナゲシとポピーが同じ花だという事を、ここの看板で初めて知りました。
季節は移り、今は道端にコスモスが咲いています。低くても山だけあって、平野部より少し早いでしょうか。奥の山は笠山と堂平山です。
13:33 彩の国ふれあい牧場を過ぎた所で、稜線への踏み跡を見付けました。登ってみると、小さなピークに大山祇命が祀られてました。この先、愛宕山には愛宕神社、皇鈴山には皇鈴神社、登谷山には報徳二宮神社と、ピーク毎に何かしらの神様が祀られていますから、今は私有地で入れない他のピークにもこの様なものが在る可能性を感じます。
13:53 二本木峠に着きました。帰りはここを右に下りますが、先ずは皇鈴山まで往復です。その前に、ここで腰を落ち着け一旦休憩としました。トイレはキャンプ村に在ります。
14:06 出発。直ぐ先に愛宕山の登山口が見えています。
14:12 小さな天文台(なのかは不明)を過ぎたら10m位で山頂です。写真だけ撮って通過しました。
下り切ったら車道を突っ切り、直ぐに皇鈴山の登りへ取り掛かります。
一山越えた鞍部から道が分岐してました。七峰縦走コースの案内は左を指していますが、右を登った所が山頂だろうと思い階段を登りました。
息を切らして登り切りましたが、そこは山頂ではありませんでした。登りと同じ位の階段を下り、再び長い階段を登らなければなりません。先程の分岐は案内通り左へ行った方が良いです。
14:33 皇鈴山山頂に到着。東屋が在り、なかなか広い山頂です。秩父側がやや開けていて、正面には蓑山が見えました。
14:49 雲行きが怪しくなって来ました。雨に降られると嫌なので下山します。
15:07 二本木峠まで戻り、林道和知場線を僅かに下ると、この分岐です。看板に「永住型高級別荘地」と書かれているので、別荘地への入口みたいです。直ぐ先で再び分岐しますので、右の細い山道に入ります。この道は登りの道と同じく、外秩父七峰縦走コースのエスケープルートになっていますから、道標の備えは完璧です。
暫く下ると、この様に岩盤の露出した道になります。先程まで雨が降っていたかの様な濡れ方ですが、湿っぽい所なので昨日の雨が乾いていないのでしょう。この岩盤が曲者で、濡れていると恐ろしく滑ります。結構長く続くので大変です。
15:37 注連縄の張られた道が分岐していたので行ってみると、七瀧祓戸神社でした。この様な神様は初めて知りましたが、調べてみると祓戸神社自体は全国に在り、割とポピュラーみたいです。
16:01 ようやくバス通りが見える所まで下りて来ました。祓戸神社以降はショートカットの連続で、憶えてられない程の回数林道を横切りました。二本木峠からここまで、ほぼ完全に舗装路は歩いてません。
板を渡しただけの橋を渡って槻川を越えます。実際に歩いてみないと、こんな所に橋が在るなんて思いも寄りませんね。内手バス停の近くに出ます。
16:19 橋場バス停まで歩いて戻りました。内手バス停から3つ先になります。何とか雨に降られずに済みました。