相変わらず残暑が厳しいので、高い山の少ない埼玉からではどうしても遠征になってしまいます。やはり山に行く機会は減ってしまいますね。蓼科山みたいな事は御免ですから慎重にならざるを得ません。候補地の天気予報を眺めていたら、久々にこの瑞牆山が綺麗に晴れマークが並び、終日晴天の予報になっていました。これは行くしかありません。
瑞牆山荘の正面が登山口です。この写真には写ってませんが、手前側にはトイレ(有料 ¥100)が並び、その隣が10台分位の駐車スペースになっています。しかし、よほど運が良くなければそこには止められません。人気の山なので争奪が激しいのです。敗れた人は林道を入ると100m先に大型駐車場が在ります。
7:43 出発します。車の外気温表示は14℃でした。自宅の方では考えられない気温です。Tシャツ1枚では肌寒く感じ、上に何か羽織ろうか迷いましたが、どうせ直ぐ脱ぐ事になるのは目に見えています。そして、5分ほどでやはり額から汗が流れる様になりました。とは言っても、初っ端から厳しい登りが始まる訳ではありません。普段からこうなんです。
樹林の中を緩々と登って行きます。冷えた空気の清々しさもあり、気持ちの良い道です。
林道を横切る前後が階段になっていました。この林道は駐車場からの延長です。
8:06 尾根に乗り上げると瑞牆山が樹間に見えました。標高点1722辺りです。この先も殆んど瑞牆山は見る事が出来ず、コース上で1番良く見えたのがここだったと思います。
8:16 富士見平に着きました。ここには山小屋とトイレ(有料 ¥100)が在り、金峰山への分岐にもなっているので賑わいます。出発から30分ほどしか経ってませんが、今日は半日コースなので急ぐ必要は無く、休憩する事にしました。
トイレからテン場にかけてマルバタケブキの花畑になっていました。しかし、時期的にはもう散る間際といった感じです。
8:26 出発。
富士見平から先は道が悪いです。小川山分岐まではトラバースし、そこから天鳥川に向けて急下降になります。
8:47 天鳥川を渡ります。水は有りませんでしたが、下流側から水音が聞こえてました。水量が少ない時は伏流水になるのでしょう。
渡った先を曲がると直ぐ先に桃太郎岩が見えます。巨大な岩です。横の階段を登って行くので下を通り抜けますが、近付くと益々大きさを実感し圧倒されます。葉が繁って全体像は上手く写せませんでしたが、大きさが良く伝わる写真を見付けたのでクリックしてご覧下さい。
この様に常設ロープが幾つか。ロープ無しでも何とか登れそうですが、一枚岩なのでズルッときた時の保険ですね。
山頂に近付くほど1つ1つの岩が大きくなっていきます。股下ぐらいの段差が多くなり、手足を総動員での登りになります。
9:46 大ヤスリ岩の根元まで来ました。こんな垂直の岩壁を登って悦ぶ人種が居るんですねぇ。高所恐怖症の者には考えられません。
10:06 ようやく稜線に達しました。北からの不動沢コースを合わせ、山頂に向かいます。
北側に回り込んで登る事になります。鉄梯子やロープで大きな岩を越えて行きます。
編笠山(南八ヶ岳)や金峰山と同じデザインの山頂標。隣はお馴染みの山梨百名山と入った山頂標です。
金峰山が近いです。目の悪い私でも五丈岩がはっきり見えます。
ううむ、それにしてもあちらは天気が悪そうですね。怪しい雲に包まれていました。
西隣の岩峰です。この手前に登山道が挟まれています。遠方は八ヶ岳ですが、こちらも雲に包まれていました。
大ヤスリ岩を見下ろしています。怖いけど、浅間山のトーミの頭に比べたら意外と平気でした。
昼食休憩とし、その後は例の如く昼寝です。時間に余裕が有る為か、いつもより1時間近く余分に眠ってしまい、目覚めたのは12時になろうかという時刻でした。
11:55 下山開始。富士見平で10分の休憩を挟み、登山口に到着したのは13:51 でした。
帰りにほぼ通り道だったので、根古屋神社に寄ってみました。ここには最大級のケヤキが2本並んでいます。向かって左が田木、右が畑木と呼ばれています。
環境省の調査結果によると、幹周は田木が10.1m、畑木が11.9mです。1988年の調査なので、今はもう少し大きいかも知れません。
こちらは畑木です。約12mもの幹周は初めて目にしました。迫力に圧倒されます。
もし部屋でこれをご覧になっているなら、自分が8畳間に居ると仮定して下さい。畳の長辺を1.8mとして考えた場合、部屋いっぱいに円を描いても円周は11.3mにしか過ぎません。部屋に収まり切らないサイズなんです。