2010年11月末、奥秩父の南天山に登りました。この辺りの山としては最も難度の低い部類に入ると思います。コースは整備されて歩き易く、時間もあまり掛からずに山頂に達しますが、途中には法印の滝が在り、山頂からの展望も素晴らしいと言う良い事尽くしの山です。登山口周辺には何も有りませんが、3kmほど手前の森林科学館にはトイレは勿論、レストランや日帰り温泉も在るので、早い時間から登れば弁当の用意もいらないし、温泉でさっぱり汗を洗い流して帰る事も出来ます。
登山口は昔から馴染みのある中津川林道に面しており、今まで幾度となく通過していましたが、登山に興味の無かった当時はこんな所に登山口が在る事に全く気付きませんでした。
鎌倉橋を渡った先の路肩が少し広がって、数台分の駐車スペースになっています。登山口はその対面です。
10:02 出発。
10:22 鎌倉沢に架かる木橋を渡りながら右岸・左岸へ度々移り、20分で法印の滝に到着です。登山口のコース図では方円の滝と記してますし、少し前の写真を見るとやはり方円の滝と書かれた標識が立てられていましたが、今は法印の滝に変わっています。こちらが正式名或いは新名なのでしょう。
コース上にはこの様な標識が所々に立てられ、残りがどれ位か分かる様になっています。
10:43 分岐に着きました。元々在った尾根コースに近年沢コースが加わり、短いながらも周遊出来る登山道になりました。まずは古くからの尾根コースへ向います。
すぐに杉の植林地へ入ってしまい、薄暗い中をつづら折れに登って行きます。そのうち尾根に乗り上げるだろうと思っていたのですが、最後まで尾根上を行く事は無く、ずっと山腹を折り返しながら登るだけでした。
最後の500m位で唐松に変わり、やっと明るくなりました。
11:22 ここで初めて稜線に出て、左から沢コースが合流してきます。道標には山頂まで150mとなっていました。
11:29 山頂に到着。1時間半で着いてしまいました。狭い山頂には誰もおらず暫く独占していましたが、10分ほどして1人やって来たので場所を譲り昼食休憩。
先週登った両神山の八丁尾根がバッチリ見えます。その左に見える赤岩岳や大ナゲシにもいつか行きたいと思いますが、2週続けて来てるんで暫くは来たくありません。家から遠く時間が掛かるんです。
12:06 帰りは沢コースを使います。稜線を西に向かい、途中で分岐を南斜面に下りるのですが、道は前方に見えるp1538とp1480の鞍部まで続いているそうです。本当はその道を行き止まりまで行き、そのまま道の無い尾根を下って戻りたいのですが、ガイドブックによればルートファインディングの難しい尾根で、間違えて向こう側のムジナ沢へ下りてしまったら遭難の危険があるとの事なので自重しました。
初めは県境の山々を眺めがら歩けますが、やがて小さなピークを巻くため稜線から少し外れた所を歩く様になります。時々木の隙間から景色が覗ける程度になり、思ったほど眺望は楽しめません。
12:24 道を塞ぐように「この先行き止まり」と書かれた分岐を左に折れます。
日差しの暖かい南斜面を下りて行くと、白い花が咲いていました。冬桜でしょうか?
こちらのコースでも針葉樹林に入って行きますが、檜なので中はそれ程暗くありません。
12:47 尾根コース分岐まで戻ってきました。歩行時間を見ると、ここが丁度中間点です。
法印の滝落下口から下を写しています。ビビリなのでこれ以上は前に行けません。
少し下にもう1つ滝が在るので、こうして撮れば2段の滝みたいです。
登山口着は13:28でした。