大岳山(1266.5m)
奥多摩の大岳山(おおたけさん又はおおだけさん)へ登りました。棒ノ折山の展望が素晴らしかったので、平野側から目立つこの山もさぞ眺めが良かろうと考え登ってみたのです。この山は奥多摩三山の1つで、特徴のある山容のため遠くからでも目立ちます。標高は1266.5mとそこそこの山ですが、御岳山経由で登るとケーブルカーで大分標高を稼げるので、割と気軽に登れる山の様です。
私は車で行ったので、檜原村からの方が取り付き易く車も停め易いと考え、白倉から登るべくそちらに向かいました。公共駐車場が付近に無く、払沢ノ滝駐車場が1番近いらしいのでそこに停める事にしましたが、前日の夜に天気予報を見て急に思い立った登山だったので下調べが足りません。見逃す筈の無い様な大きな看板を見逃して、かなり先まで行ってから戻って来る事に。その後も登り口を間違えたりして、結果的に上図の様なルートになりました。
写真は檜原神社近くの天狗滝・綾滝入口道標。本当はもう少し先の白倉集落への道を入らなければならなかったのですが、勘違いしてここを入ってしまいました。
キビタキが道路上で餌を探していました。本来なら大嶽神社が右側に有る筈なのですが、どこまで行っても見えずに林道の終点へ着いてしまいました。まあ、道を間違えているので当然なんですが…下の集落に人がいたので引き返して聞いてみると、大嶽神社はもっと先の道を入るらしい。こちらの道からも大岳山には行けるとの事で、あまり知られていないコースだったらむしろこちらを登りたいと考え、再びこの道を登り始めました。
再び林道終点に到着したのは10:30になってしまいました。駐車場を探し回った時間も合わせると1時間以上のロスです。今回登る標高差は約900mでいつもより多い。いそがねば。
上段写真の林道突き当たりがここです。小川の先に天狗滝・綾滝の立て札が有ります。帰宅後に調べてみたら、このコースは関東ふれあいの道の一部でした。10:30 スタート。
道は滝壺のすぐ前を渡り、反対側へ続いています。
ベンチが有りましたが、前日の雨で濡れていて座れません。丸太を半分に割っただけの物ですが、場に合っていてなかなか良いですね。
11:18 綾滝が見えて来ました。あまり大きな音のしない滝なのでここまでは音が届かず、岩を滑る水だけがちらちらと動くので幻想的です。
滝近くは休憩所になっていて、ベンチも置いてあります。この先の登りは大変だったので、ここでしっかり休憩を摂った方が良いです。
綺麗な滝です。落差は天狗滝の方が大きいのですが、こちらの方が大きく感じます。
山伏が滝に打たれていてもおかしくない雰囲気です。
滝を過ぎると登山道は大分様子が変わってきます。ここから先はこのコース最大の難所で、かなりの急勾配を登る事になります。写真の場所とは違いますが、石段の大部分が落ち葉で埋まっている所も有り、滑りやすく危険です。登りはまだ良いのですが、つかまれる様な木も無いのでそこを下るのは命懸けですよ。
12:05 やっと尾根道にたどり着きました。馬頭刈尾根で、つづら岩のすぐ近くです。綾滝からここまで40分近く掛かりました。
つづら岩です。大学生らしきグループがロッククライミングの練習をしていました。
馬頭刈尾根を少し進むと北側が開ける場所が有り、大岳山が見えます。ズームで取ったので近くに見えますが、まだ大分距離があります。出遅れた為この時すでに時刻は12:31です。明るいうちに降りられるか不安になって来ました。
12:38 富士見台に到着。ベンチやテーブルがあるので、ここで昼食を摂る事にしました。富士見台と名が付いているのにここからは富士山が見えません。12:55出発。
富士見台から約5分、富士山がよく見えるビューポイントからの撮影です。先客がいて食事をしていた為、写真だけ撮って先に進みます。富士山は雲の隙間から少し見えるだけでした。
もみじ以外でこんなに紅くなる木が有るとは知りませんでした。
第2の富士山ビューポイント。ベンチが2つ置いてあり、そこに座ると2本の木の間から富士山が見えます。
13:23 鋸山分岐に到着。大岳山まではあと少しです。馬頭刈尾根は思ったより歩きやすく、ここまであまり時間が掛かりませんでした。
13:33 大岳山荘が見えてきました。
大嶽神社と鳥居です。ここから山頂までは15分位です。
岩場からは先程通った馬頭刈尾根がよく見えます。
13:51 山頂に到着。結構人がいます。昼食休憩を差し引いても3時間近く掛かりました。
雲も多いしガスも多い。期待していた平野側はまるで展望無し。10分ほどで下山を始めました。
落ち葉が一面に降り積もり綺麗だが、踏み外さないように。
14:36 富士山の見えるベンチから少し下った所に、白倉への分岐が有ります。綾滝の方へ下るのは危険だと感じていた為、ここから白倉へ降りる事にしました。
最初はこのように狭い道ですが、やがて3人並んでも歩ける様な広い道になります。見所の無いつまらない道ですが、ここを登った方が確実に早く着いたでしょう。
15:37 登山口までたどり着きました。ここからは林道を横切ってこのまま下っても良し、或いは林道を使って下っても良しです。駐車場まではまだだいぶ距離が有ります。