雷電山

雷電山(418.2m)/都幾山(463m)

雷電山登山図

2012年1月下旬、今年初の積雪から1週間経ったので様子見の低山登山へ行って来ました。その内登ろうと考えていた雷電山を含む、ときがわ町の山々です。関東平野に接する山域なので、林道が縦横に通されていて少々魅力に欠けますが、未踏の山を埋める良い機会なので登ってみました。計画では弓立山まで足を伸ばすつもりでしたが、時間が足りなくなり途中で引き返しています。先日の仙元山と描くサークルの大きさが大差無かったので充分行けると思ったのですが、高低差が比較にならないので同程度の時間で登るのは無理でした。


四季彩館駐車場

9:59 四季彩館のバーベキュー広場駐車場(\500)から出発です。寝坊して開始が遅れたのも弓立山を断念した原因の1つです。

気になる階段

配水場に向かう林道を行くのが正規ルートですが、途中で気になる階段を見付けたので登ってみました。山仕事の作業道だった様で奥には幾つか分岐が在り、地元の人しか把握出来そうもない道です。選んだ道がたまたま正解だった様で、適当に進んだにも拘らず幸い正規ルートの林道に飛び出したので、何事もなく登山口まで辿り着けました。

配水場

10:18 林道の終わりには100m間隔ぐらいで配水場が2つ在り、その中間辺りに初めて指導標を見ました。右に日影バス停となっています。この先は雷電山までずっと要所に指導標が立ち、迷う事無く歩けました。

前方に見えるのが上側の配水場です。林道はそこで終点となり、山道に変わって行きます。左手が芝地になっていて眺めが良いので、軽く休憩した後登り始めました。

堂山

10:29 堂山にはあっけなく登り着きました。あっけなさ過ぎて気付かずに通り過ぎるところでした。配水場までに大分標高を稼いでいたみたいです。

指導標によれば、四季彩館からここまで1.5km、ここから雷電山までが1.7kmです。

山道

堂山を過ぎると暫くの間緩いアップダウンが続きます。地形図を見ると、700〜800mの間は殆んど標高が変わりません。

展望の良い道

一転して今日一と言える急登が始まると、明るい雑木林が更に切り開かれて展望の良い道に変わりました。緩やかに弧を描きながら西に進んで来た道はこの先で大きく進路を変え、北の雷電山を登り始めます。

冷たい北風が強く吹き付ける日だったので景色を楽しむ余裕は有りませんでしたが、暖かくなる春先などは良いコースかも知れません。

雷電山頂

11:16 雷電山に到着です。山頂には薄く雪が残っている所も有りますが、ここまでの間は全く見られませんでした。この位の低山なら1週間も経てば、寒波の押し寄せる中でも雪は残らない様です。それにしても寒い山頂です。南斜面を登って来たので山自体が風除けになり、途中には暖かい場所も在りました。山頂まで僅かな為我慢して登り続けましたが、ここでは休憩する気になれません。休憩するなら山頂手前でしておくべきです。

下山路

結局写真撮影のみで下山する事にしました。雲河原集落へ太い道が下ってますが、そちらへは行かず尾根通しに行風山(ぎょうふうやま 332m)へ向かいます。

尾根を乗っ越す舗装路

11:35 幾つか分岐も存在しますが、順調に下れば尾根を乗っ越す舗装路に飛び出します。そのまま突っ切り、対面に続く尾根道へ。

林道

暫く下って行くと、平坦な鞍部には林道が乗っ越していました。ここから行風山の登りが始まります。

南からの道と合流

山頂すぐ手前で南からの道と合流しました。登って来た道は何故か合流点で塞がれています。

行風山

11:58 行風山(ぎょうふうやま 332m)はあまり知られていないマイナーな山ですが、不釣合いなほど立派な山名板が置かれていました。勘亭流の印刷された様な文字で、個人が作った物には見えません。

伐採地

風が冷たいので直下の伐採地まで戻り、雷電山を眺めながら昼食休憩にしました。南に面した伐採地で日当たりが良く、北風も山に遮られるので大変暖かかったです。地面が暖められるとこうも違うものかとつくづく感じさせられました。

12:52 休憩を終え出発。

十字路

林道まで戻り、今度はその林道を下って行きます。100mも行かずに十字路が在りました。地形図では丁字路になってますが、無い筈の道が丁度南西方向に向かっていたので迷わずその道に入りました。しかし、その道が曲者です。結果的にはほぼ狙った所に下りられましたが、そこに至るまでがグネグネと大回りしていて、大分余計に歩かされました。十字路は右に行くのが結局近道でしょう。

採石場

県道まで下り着くと向かいは採石場です。下写真左側の送電線鉄塔の在る所が都幾山に続く尾根ですが、本来辿るべき尾根はざっくりと削られて存在しません。採石場の縁を回って近付こうと試みましたが、草薮が酷くて思うように進めず道路に戻りました。

土砂搬送用の道

県道を暫く行くと、土砂搬送用の道が近くを通っていました。休日の為誰も居ないのでこの道を行ってみます。

送電線鉄塔

13:46 道は鉄塔の北側で途絶え、最後は結局道の無い樹林の急斜面を這い上がる事になりました。鉄塔が在るという事はどこかに巡視路が存在する筈ですから、それを見付けて登った方が楽だし早かったでしょう。

林道

14:02 暫く尾根を進むと林道に出ました。ここで休憩がてら地図を広げ、ルートの確認です。右に行くとすぐ先でY字に別れ、423mピーク、更に都幾山を挟む様にそれぞれが巻き、その鞍部で雪だるま型にくびれています。勿論その中央を尾根道が貫いている訳ですが、疲労と残り時間の少なさから423mピークは巻く事にしました。西側の道が鞍部ぎりぎりを掠めている様なので、右・右と進んで行きます。

鞍部

14:22 鞍部までやって来ました。ここから都幾山の登りが始まります。期待通り苦も無く尾根道に復帰できました。

都幾山

14:33 急な尾根道を登り切り、やっとの思いで山頂に到着。苦しい登りでしたが、それに見合う眺望は無く達成感が満たされるだけの山です。

慈光寺の山号が都幾山(ときさん)なので同じ呼び名かと思ってましたが、山名事典では「ときやま」としている様です。まあ、そう呼ばなければならないルールが有る訳ではないので、呼び易い方で良いのでしょうが。

観音堂

14:44 東に下り観音堂に着きました。ここに慈光寺の本尊、千手観音が安置されています。

慈光寺

14:59 15分ほど慈光寺をぶらついた後、下山にかかりました。

青石塔婆

途中に在る青石塔婆群。慈光寺はかつて幾つもの僧房が存在したそうですが、その後の衰退により山中に取り残された物をここに集めたそうです。

ここまで車道を下りましたが、ここからは本来の参道が残っているのでショートカットする形になります。宿の交差点に下り着いたのは15時半頃でした。

道祖神

冒頭で述べた通り弓立山に登り返すつもりでしたが、途中で16時近い事に気付き引き返しました。山中で落としたら最悪な為、いつも財布は持ち歩かないのでバスにも乗れません。長距離を車道で戻る事になってしまいますが仕方ないです。

いつか登る時の為にと思い、弓立山の三波渓谷登山口を確認して戻りました。駐車場に着いたのは17時近かったです。

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