2012年1月中旬、先週に引き続き小川町近辺の山へ行って来ました。ローラーコースターで有名な仙元山から尾根通しに嵐山渓谷まで下り、大平山に登り返して大聖寺経由で戻る周遊コースです。標高200m台の山に登るなんて随分久し振りです。多峯主山以来ですかね。長く居座る寒気のため寒いので低山にしたんですが、低山だって寒いものは寒い! と、実感した登山でした。
9:05 道の駅おがわまちに駐車して出発です。写真は臨時駐車場から見上げた仙元山。ピークに思えるのは見晴らしの丘公園辺りでしょう。山頂はずっと奥なのでここからは見えません。
墓地の横に山道が在ったのでそこから入山しました。指導標通り進むと大回りさせられるので幾らか近道です。少し登ると大回りして来た道と合流し、更に先で別の道も合わせて見晴らしの丘公園に至ります。
9:22 墓地横の道を入ってから約12分で見晴らしの丘公園に到着しました。ここの標高は210m強なので道の駅から比高130mになり、残るはたったの90mです。急な登りはここまでで、この先はずっと楽になります。
指導標に山頂と書かれた方へ進みます。写真の細い道は近道の様だったのでそちらに入りましたが、広い道を行ってもすぐに合流します。山頂まで幾つかの分岐が存在しますが、指導標通りに進めば問題ありません。
埼玉県指定天然記念物「下里の大モミジ」です。推定樹齢600年。かつては目通り4.06mだったと書いてありますが、縦に裂けた幹の太い方が枯れてしまい、現在は1.52mです。下の写真は昭和38年当時の大モミジ。
大モミジのちょっと先でこれから巡る山々の後半部分が望めました。遠く感じますがそれ程の距離ではありません。
9:40 仙元山頂に到着。北側が開けていて、小川駅周辺の街並みが見下ろせます。しかし、まともに北風を受けるためかなり寒い場所です。5分ほどの休憩で出発。
少し下った所に分岐が在りました。右を指す指導標に「青山方面遊歩道」と書かれていたので、これを青山城方面と勘違いし右に行ってしまいました。尾根をどんどん下ってしまうので途中で気付きましたが、注意が必要な場所です。直進は林道割谷線となっていました。更に進むと、今度は地形図の道が乗っ越してる辺りで左の下里方向にのみ分岐が在りました。そこで初めて青山城跡と書かれた指導標を見ます。
9:59 城山(267m)に到着です。山頂は青山(割谷)城跡なので、他の山の様に山頂を示す標識類は有りません。また、平地なのでピークもはっきりしません。
10:16 大したアップダウンも無く、あっさり大日山に到着。252.7mの三角点峰です。寒いので写真だけ撮って通過しました。
10:34 続いて物見山です。短い間隔でどんどん現れます。ここは平坦な山頂で、気を付けていないと見落としてしまいそうでした。
もう1つの仙元山手前の鞍部から、南斜面の自然林に巻き道が付いてました。大分早い時刻ですが、どこかで昼食休憩にしなければならないので、巻き道に入り適当な所を探しました。北風が遮られ、落葉した木は日光を良く通して暖かく、休憩に適しています。55分休憩して出発。
11:38 仙元山には南尾根の踏み跡から登りました。1番大きな石碑に仙元大日神と彫られていますが、これは何だか新しそうです。古そうな石碑に御岳山と彫られたのが辛うじて読めました。「山と高原地図」に仙元山と書かれていたのでそうしましたが、本当は御岳山と呼ぶべきなのかも知れません。
仙元山からの下りは、本日初の長い急坂でした。ここ以外は本当になだらかな稜線が続いています。
11:59 小倉峠です。林道が乗っ越してました。直進して小倉城跡に向かいます。
12:06 間も無く小倉城跡に到着。青山城跡より力の入った展示がされています。写真は標高の1番高い本郭跡ですが、城跡自体はもっと広く、ずっと手前から始まっていました。このまま北虎口を抜けて下って行きます。
ほぼ下り切った所に養蜂箱が置かれていました。実物を見るのは初めてです。こんな時期でも蜜は採れるんでしょうか。
12:24 谷川橋で槻川を渡ります。この先を右に行くと駐車場付きの大平山登山口(遠山口)が在ります。
埼玉県には大平山が3座存在し、山名事典によるとそれぞれ読み方が微妙に違う様です。昨年10月に登った1番高い大平山が「おおひらやま」、越生町黒山の役の行者像が在る山が「おおひらさん」、そしてこれから登るのが「おおびらやま」です。
12:37 遠山口から一般車の規制された林道を通って見晴台へ。ここから山頂に登ります。林道の方は大平山の麓をぐるっと半周して千手堂口まで続いている様です。
山頂近くに東屋が在りました。昼食休憩が無ければ1時間早く到着してましたから、ここで昼食にすれば良かったかも。日当たりの良い所は暖かいです。
12:48 山頂には雷電神社が祀られていました。そう言えば少し西に雷電山というのが在ります。同じく雷電神社を祀る山です。その内そっちにも登ってみようか。
12:59 大平山を北に下りました。さて、次の寒沢山(かんざわやま)方向に登るのが問題です。直進したい所ですが、思いっきり削られているので登るのは無理そうに見えました。平沢の方から道が伸びている様ですが、そちらへ回り込むのも面倒です。何とか登れないものかと近付いてみると、途中に幾つか電柱みたいな物が立っていました。これは、設置した時のルートが有るかも知れません。
草薮に踏み込むと、枯れ草の中に踏み跡が通っていました。同じ事を考えた人が居る様です。先人が居るのだからと力を得て、岩壁を登り始めました。堆積岩の様で層の部分が凸凹になっていて、意外に手足を掛ける所が有ります。何とか電柱の所まで登り着くと、左から掘削機械を通したと思われる道が登って来ていました。今の苦労はなんだったのか…
尾根に登り上げても藪ですが、元々道だった所は地面が硬い為か草木が余り生えてません。簡単な藪漕ぎですぐに脱出できました。すると、今度は立派な林道が右から来ていました。地図に無い道です。この林道を使えば大して大回りする事無く登れるのかも知れません。林道はここで終点になっていて、その先からはっきりした尾根道に変わりました。
13:28 寒沢山に続く尾根からp200方向に尾根が分岐し、道も同じく分岐してます。すぐ先のピークが寒沢山だと勘違いして一応踏んでおいたのですが、よく調べたら更に250mほど先のピークが寒沢山でした。
p200を左に巻いて立派な道が下っていました。遺構の一部なのか、或いは大聖寺への参道なのか、地図に載っていないのが不思議なほどの道です。相当古いものに違いありません。
13:44 尾根先端の方から下って来た道に合流しました。右に行けば僅かな距離で大聖寺です。ここで指導標柱の逆方向に「下里の滝・芭蕉の句碑」と書かれているのを発見しました。
思ったより早く回れてしまったので時間は充分に有ります。様子を見に行く事にしました。
尾根道を乗っ越す峠に出ました。先程のと同じ指導標柱が立ってます。どうやら北根へ下る道中に在るようです。
滝へ行く前に、地形図を見て気になっていた西のピークへ寄る事にしました。何か建物の印が有り、非常に気になります。
13:55 正体はお堂でした。何が祀られているのかは分かりませんでしたが、お皿が3つ並んでいたので三位一体で祀られる何かです。それにしても、巨木に囲まれて凄く雰囲気のある場所です。樫の類だと思いますが、存在感に圧倒されます。帰りに田んぼの方から振り返った時、これらの木々が頭二つぐらい飛び出し、一目でここと分かりました。
峠まで戻り、今度は下里の滝に向かいました。沢筋の道に合流すると、そこにも指導標柱が立っていて更に下りを指しています。登りではなく下りですか…。そこでちょっと考えてしまいました。集落の方まで下ってしまったら帰りが大変です。引き返す事にしました。
結果としてはそれが正解でした。後に調べてみると、北根集落どころか槻川まで歩かねばなりません。物見山北麓に在るらしいのです。しかも、橋が無いので近付く事も出来ないとか。
14:22 大聖寺から田んぼの畦道を通って最短距離で戻りました。この辺りの直線でない水路や畦道は逆に新鮮で和みます。うちの方ではまず見られません。カッチリし過ぎていて味気無いです。
道の駅到着は14:34 でした。