生藤山

醍醐丸(867m)/連行峰(1016m)/生藤山(990.3m)

生藤山登山図

先週に引き続き「関東ふれあいの道」を歩いてみました。今週は富士見のみちです。例によってアレンジを加えましたが、醍醐丸から浅間峠にかけてはオリジナルのままです。笹平からの出発とし、ヨメトリ坂、市道山、吊尾根を経て醍醐丸で「富士見のみち」に乗りました。浅間峠から先は上川乗に下らず、トヤド浅間を越えて下川乗に下っています。


小坂志林道

7:17 笹平に適当な駐車場が見付からず、小坂志林道の路肩に車を止めて出発しました。恐らく待避所代わりに路肩を広げたんでしょうから少々心苦しいですが、この道で対向車に遭うなんて滅多に無いと思うので勘弁して貰いましょう。

年季の入った道標

舗装路は橋を越えて対岸に向かいますが、そのまま直進して砂利道に変わった林道を進みます。その分岐に凄く年季の入った道標が有りました。昭和の香りが漂ってます。

橋

7:23 車両通行止に張ったロープを過ぎると、直ぐにこの分岐でした。下に見える橋で小坂志川を渡ります。踏み抜きそうで怖い為、脚を広げて端を踏む様にしました。ここからヨメトリ坂の始まりです。

急坂

最初の比高100mは見上げる様な急坂です。侵食によって急斜面に削られているので、沢からの登りはどこでもこんな感じですね。奥秩父なんかに比べたら、その高さは半分以下ですから、これでも楽な方です。

ヨメトリ坂

急登を終えると一転してなだらかになります。この先も一部急な所は有りますが、概ねこの様に登り易い道でした。檜原村と八王子を結ぶ古い交易路だったそうですから、当然その様な地形を選んで道を通している訳です。

登山路

8:29 臼杵山からの登山路にぶつかりました。山頂は直ぐです。

市道山頂

8:31 市道山頂に着きました。普段から静かな山ですが、時刻が早いので更に静かです。ここまで誰にも会ってません。じっくり休憩にしました。

8:43 出発。

吊尾根分岐

8:45 僅かに下ると直ぐに鞍部で、市歩地山への登り返しになります。この鞍部から吊尾根の登山道が分岐しています。ピークからは道が在りませんので、通り過ぎない様注意が必要です。

旧醍醐峠

吊尾根は穏やかで歩き易かったです。気が付くと右に林道が並行していました。醍醐丸が眼前に迫るまで、長い区間続きます。この道端には壊れた古い指導標が置かれていました。多分ここが旧醍醐峠なのだと思います。今はこの指導標が指し示す篠窪峠が、別名として醍醐峠と呼ばれています。

漆ヶ谷ノ頭

9:00 前方で漆ヶ谷ノ頭(717m)へ短い尾根が伸びています。道から外れているのですが、ほんの50m位なので寄ってみました。山頂には何も無く、そうと知らなければ見向きもされない様な小さなピークでした。

醍醐丸

9:54 醍醐丸に着きました。ここからようやく「富士見のみち」です。ベンチが3つ在るので休憩にしました。

10:05 出発。

富士山

「富士見のみち」と言っても、写真の様に見える所は稀です。大体が枝越しになり、すっきり見えるのは切り開かれた各山頂ぐらいでしょうか。


モミジ

時々この様にモミジが現れ、紅葉を楽しませてくれます。暖かな日差しの届く気持ちの良い道です。

連行峰

10:56 連行峰(れんぎょうほう)です。手前の大草里山(おおぞうりやま 837m)は気付かずに通過していました。ここから北に万六尾根が伸びていて、「三国峠みち」という登山路で柏木野まで下れます。エスケープルートに丁度良いですね。

軽く休憩して、11:00 出発。

茅丸

11:14 茅丸(かやまる)に着きました。1019mは本日の最高地点です。醍醐丸に茅丸…この山を表す「丸」という呼び方は、ドッケと同様に朝鮮からの帰化人が持ち込んだものと言われています。この辺りはマル、ドッケが多いですから、大勢の帰化人が移り住んだ地域なのでしょう。

生藤山

11:28 生藤山です。主目的の山ですから、ここで昼食休憩にするつもりでしたが、山頂からあぶれて前後の通路にまで座っている人が居ます。ここでの昼食は諦め、先に進みました。

三国山

11:33 直ぐ隣が三国山なので、5分で着きました。ピークから1段下がった所が山頂広場になってます。甲武相国境なので三国山ですが、三国峠とも呼ばれています。

ここで昼食休憩にしました。生藤山より広い上に眺望も良く、ベンチが3つにテーブル付きベンチが2組用意されています。おまけにこちらの方が人が少ないのですから言う事がありません。こっちにして正解でした。

富士山が見える様に南西が切り開かれています。遠くに三ツ峠が見えますが、近くの山は良く分かりません。12:23 出発。


軍刀利山

12:33 軍刀利山(軍荼利山)には軍刀利神社元宮が鎮座します。南面の眺めが良く、丹沢の山並みが良く見えます。

登山路

少し藪っぽくなりました。三国山からは出会う人の数も減ったように思います。通行量が違うのでしょうか。

熊倉山

12:45 熊倉山に到着。急なアップダウンが続くので少しバテました。休憩です。

12:54 出発。

坊主山

13:06 坊主山は気を付けていないと見落としそうです。

浅間峠

13:33 浅間峠に着きました。味わいのある古い石標が立ってます。何とか15:18のバスに間に合いそうなので、再び休憩にしました。

13:42 出発。右に下ります。

切り通し

直ぐ先の切り通しで尾根を越えますが、ここから道を外れて尾根に乗りました。トヤド浅間に向かうのです。しかし、これは間違いでした。踏み跡が全く感じられないので変だと思ったんですよね。ピークを越えた先の鞍部で再び道が近付き、そこに本当の分岐が在りました。

踏み跡分岐

13:50 ここから踏み跡が分岐していました。確りした道ではなく、踏み跡ですから気を付けていないと見落とします。

スズタケの藪

p815からの下り始めと、トヤド浅間へ登り返す鞍部でスズタケの藪が見られます。藪漕ぎという程ではないですが、体にまとわり付く程度は密生しています。

トヤド浅間山頂

14:16 三角点が在りました。ここがトヤド浅間山頂です。しんと静まり返った静かな山でした。

トヤド浅間山頂

14:24 下山します。落ち葉で踏み跡が隠されて見えないですから、下山には特に注意が必要です。登って来たそのままの方向を保ちつつ、山頂を通り抜ける感じでしょうか。

間伐地

間伐地になりました。この辺りまで来ると踏み跡もはっきりしてきます。

確りした道

540m圏で確りした道に突き当たりました。山仕事用の作業道みたいです。

細い尾根

暫く植林地をジグザグに下ると、明るい所にポンと飛び出しました。下川乗に突き出た細い尾根の付け根です。もう、檜原街道が直ぐそこに見えます。このまま尾根を先端まで下るのかと思ったら、この先で左に折れ再び植林地に突入しました。

お墓

14:56 お墓の裏に出ました。

檜原街道

こちらは旧道でしょうか。川を挟んで対岸に檜原街道が通ってます。右に行くと橋が在り、檜原街道に出られます。

京岳バス停

15:02 下川乗バス停の位置が分からないので、取り敢えず笹平方向に歩いたら京岳バス停に着きました。1つ笹平寄りです。正面に先程の細尾根を見ながらバスを待ちました。

指導標に書かれた距離を合計したら、市道山から浅間峠まで10.1kmでした。浅間峠から上川乗が2.5kmですから、トヤド浅間越えは3km位になるのでしょう。ヨメトリ坂も2km以上有りそうですから、トータルで15〜16kmだと思います。先週より歩行距離は短い訳ですが、疲労度は確実にこちらが上です。

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