高川山

高川山(975.7m)

高川山登山図

約1ヶ月振りの登山です。前回の大高取山で脚の怪我を負い、暫く自重してました。以前腸脛靱帯炎をやってしまった時は、2〜3日で傷みが引くので直ぐにまた登ってしまい、ぶり返しの連続で完全に痛みが無くなるまで半年近く掛かりました。今回は充分に間を空け、様子見する為に低山を選びました。登るからには低山でも眺めの良い山に登りたいものです。そこで思い当たったのがこの山でした。山梨百名山に選ばれ、大月市秀麗富嶽十二景、都留市二十一秀峰としても名を連ねています。


禾生駅

10:46 禾生(かせい)駅から出発です。脚の状態に応じて距離を伸ばせるよう、駅からのスタートとして縦走し易くしました。ここからなら下山は田野倉駅でも大月駅でも構いません。最短で下るなら初狩駅も有ります。写真は駐車場(\300)から撮ったもので、この日貸は1番奥、駅寄りは月極になっています。

川茂橋

川茂橋が架け替え工事中の為、現在は遠回りしなくてはなりません。ヤマレコにてその情報は掴んでいたので問題無く迂回路へ回ったのですが、途中の水路を桂川と勘違いして幾らかコースミスをしてしまいました。写真は対岸から駅方向を撮ったものです。

登山経路

直ぐ先を右折します。写真の様に案内が出ていますので、見落とさなければ問題無く登山口に着きます。

分岐

右折すると登りになり、1つ尾根を越えて進む事になります。ここは尾根を登り切った所ですが、案内が不備で地図が無いと迷いそうです。よこぶき荘の看板に小さく高川山と書かれていました。その通り直進です。

高川山全貌

下りになると高川山が見えて来ました。左回りに麓の古宿集落まで行き、真ん中を貫く道を登って行きます。登山口と言えるのはそこでしょう。

シラノサワコース分岐

11:38 シラノサワコースというのが分岐してました。情報に無かったコースです。山頂まで90分となっているので行く気になれませんが、こちら(古宿コース)も70分となっていてちょっとビックリ。駅から1時間半位だろうと思っていたので、あと40分も登れば着くだろうと考えていました。大きな誤算です。

林道終点

11:44 林道終点に着きました。1時間以上の登りが残っているので、ここで10分間休憩する事にしました。ここ迄は車が登れる勾配でしたが、この先はそうはいきません。

登山道

前半はまだ余裕の有る登りでした。自然林の中なので気持ちの良い道です。しかし、後半になると急斜面の九十九折れに変わり、途端にペースダウンしてしまいました。ブランク明けだと息が続かず、ちょっと進んでは行方を仰ぎ一休み、またちょっと進んでは後を見下ろして一休みと、遅々として一向に進みません。毎週の様に登っていると、この辺が大きく違い、こんなに息苦しくならないんです。

稜線の道に合流

12:27 ようやく稜線に達しました。ここの高さはおよそ950mなので、残すは僅か26mです。この後、山頂に着いたのは12:35 でしたから、シラノサワコース分岐から約1時間、林道終点での休憩を除けば50分という事になります。普段のペースに比べたら全く歩けてない状態でこれですから、70分は大分オーバーな表示です。いつものペースで登れていたら5分や10分は縮めているでしょうし、川茂橋の迂回だけでも15分は掛かってますから、本来のコースでしたらやはり1時間半で登れる山です。

山頂

山頂を踏んだ瞬間に両足のふくらはぎが攣ってしまいました。計った様なタイミングでちと普通では考えられません。心理的に何か影響でも及ぼしたのでしょうか。格好悪いので何食わぬ顔をしたまま、つま先を石に載せて伸ばしていましたが、ただ立ちすくす私を見て回りは妙に思っていた事でしょう。それにしても、駅からたったの550m登っただけで攣ってしまうとは、ブランク明けとは言え我ながら情けない。

富士山

写真で見ていた秀麗富嶽十二景の中でも特に美しいと感じていた富士山です。実際目にしてもその印象は変わりませんでした。雲が多いのは残念ですけど、まあ、ぎりぎり許せる範囲でしょう。手前の山は倉見山です。見下ろしている様に感じてしまいますが、こちらより約300m高い山です。


山頂は岩場になっているので見晴らしの良さは格別です。一位置から360度の眺望という訳にはいかないですが、移動すれば死角は無くなります。


山頂

ビッキーの事を知った時は既に亡くなってました。扉にビッキーと書かれたこの箱の中には、アルバムや思い出を書き連ねたノートが入っています。

昼食後寝ていたら10人程居た山頂には誰も居なくなってました。低山なので午前中に下山する人も多く、実際この日も登りで多くの人とすれ違いました。2時まで残っているのは稀の様です。14:10 下山開始。

松の多い尾根道

攣りはしたものの、休んだら脚の状態は良さそうです。取り敢えず大月方向へ下る事にしました。

午後になり日の陰る割合が多くなって来ました。風も強くなり、時折りゴウッと物凄い音を立て木立を揺らします。人の気配が消えた事もあり、何か心細さを感じてしまいました。ただし、松の多い尾根道は私の好みであり、雰囲気そのものは大変好きです。

松葉コース分岐

14:43 右に松葉コースが下っています。まだ行けそうなので直進しました。

峯山

前方に峯山が見えて来ました。この辺りから膝に違和感を感じ始め、そろそろ止め時だろうと感じました。痛みは無いですが、何かむず痒い様な、重い様な、変な感じです。疲れているだけかも知れないてすけど、悪化したら困るので下山する事にしました。田野倉駅に下るなら天神峠がラストチャンスですし。

天神峠

15:06 天神峠です。右に下れば田野倉ですが、ここまで来て峯山を踏まないのは勿体無いですから、一旦直進して「むすび山」と書かれた方に登って行きます。むすび山とは尾根末端のp463の事です。

田野倉方向の道を見ると、落ち葉が溜まっていてあまり使われていない様でした。大多数が松葉コースを使うのでしょう。

峯山山頂

15:17 峯山山頂に着きました。天神峠から往復で18分です。特に眺望が良い訳でもなく、やはり尾根上の単なる通過点ですね。

馬頭観音

天神峠に戻り、田野倉への道を行くと馬頭観音が有りました。明治十二年と彫られていて、この様な物が有るからには当時は重要な道であったろうと容易に想像が付きます。

小形山バス停

15:36 中央高速脇の道に変わり、少し行くと小形山バス停でした。バス停入口の所は道幅が広くなり、多数の車が止まっています。ここを出発点にするのも良いかも知れません。登山道まで僅かな距離ですから。

リニア実験線

田野倉駅に着いたのは15:50 頃でした。しかし、次の発車時刻を見ると大分先です。地図を見て禾生駅が近そうに思えたので、歩いて戻る事にしました。禾生駅に着いたのは16:26 で、実際には30分以上掛かっています。電車で戻っても差は10分位でした。写真は禾生駅へ戻る途中に通過するリニア実験線です。

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