高水三山

惣岳山(756m)/岩茸石山(793.0m)/高水山(759m)

高水三山登山図

2010年12月下旬、今年最後になるであろう山は高水三山です。三山とは高水山(たかみずさん)・岩茸石山(いわたけいしやま)・惣岳山(そうがくさん)の3座を指し、それぞれ1.5km間隔位に位置したこれらの山をぐるっと回るミニ縦走路コースとして有名です。積雪期に他の山へ登れない時用にと思い取っておいたのですが、この所ハードな登山が続いたので手軽な山をと思い登りました。


軍畑園地駐車場

9:30 スタートは軍畑園地駐車場(無料)からです。夏場はカヌーをやる人で駐車場は満車になってしまいますが、この時期なら空いているだろうと思い、近場の山という事も有って遅目の出発にしました。ところが、駐車場に着いた時にはほぼ満車状態で、空いていたのは1台分だけでした。駐車場前の道路を工事していたので、工事関係者の車両も止まっていたのではないかと思います。

軍畑大橋からヤナクボ沢西の尾根

軍畑大橋からの撮影です。周遊コースにする為一般的なハイキングコースは使わず、ヤナクボ沢西の尾根を登ってまずは惣岳山を目指します。ヤナクボ沢を登る道も存在しますが、林道歩きが長くなるので尾根上の道にしました。最初の目標は写真の送電線鉄塔です。

登山口

ヤナクボ沢の橋を渡って沢沿いの道を入ると、50mも行かずに下段写真の尾根道入口に着きます。左方向には沢井駅に向かう道が伸びています。

9:44 石垣の間を折り返す様に登って行きます。このまま舗装路を行ってもヤナクボ沢を詰めて惣岳山に至る道になっています。

登山道

頭上は青梅線です。ヤナクボ沢沿いの舗装路は対岸に移っているので、沢を挟んだ平行路です。

配水場

左手に配水場の階段が見えて来るので、折り返す様に進み階段を登ります。

配水場の横から明瞭な踏み跡が続いていました。

送電線鉄塔下

9:53 鉄塔下に着きました。なかなか厳しい登りでしたが、巡視路を兼ねている様で歩き易い道でした。

はっきりした道形

鉄塔を過ぎても少しの間厳しい登りが続きますが、そこを過ぎてしまえば幾らか傾斜は緩みます。写真の様にはっきりした道形が続くので迷う心配は無さそうですが、地図に無い道なので入る場合は自己責任にて。

テレビ放送中継局

10:12 テレビ放送中継局が在りました。なるほど、こういう施設が続くからこの様な道なんですね。

三角点

10:21 三角点の有るp490.5を通過。

JR古里線26

すぐ先でまた鉄塔が見えて来ました。最上段の地図で横に一直線に線が入っている所です。JR古里線26と書いてあるので鉄道関係の送電線でしょうか?

岩稜帯

10:42 p544を過ぎた所で岩稜帯に出ました。初めは手を使う必要の無い緩い登りでしたが、終わり近くでは三点確保が必要です。

沢井コース分岐

10:51 左から沢井コースが合流して来ます。て言うか、こちらが合流するんですが。この先はハイキングコースになるので道幅がぐっと広がります。

山頂下分岐

11:13 惣岳山直前で道が分岐していて、右が巻き道、左が御岳コースと合流後山頂に至る道になってます。直進して尾根を登ってもそんなに傾斜はきつくなく、実際多くの人が登っている様で濃い踏み跡が道に成りかかってましたが、正規コースがどんな所か見たかったので左へ向かう事にしました。

惣岳山山頂

11:23 惣岳山山頂です。御岳コースと合流するまで大分下っていて、その後の登りも急傾斜なので分岐を直進したくなる気持ちが良く分かりました。

ここには椅子代わりの切り株が幾つか有るだけでベンチも有りません。5分程の軽い休憩後、次の岩茸石山へ向かいました。

岩茸石山

この道は稜線のピークは全て巻いていて、3座だけ特別に山頂へ道が分岐しています。ですから次の山への移動も楽ちんです。のんびり山歩きするには良いコースですね。

岩茸石山への登り

分岐から岩茸石山への登りはなかなかしんどいです。この後少しの岩場を経て山頂へ。

登り着いたのは細長い山頂の下段広場でした。

岩茸石山山頂

11:57 奥まで進み1段高くなった所が三角点の有る山頂です。こちらからは平野部が広く望めるので、丁度昼時と言う事もあり多くの人で賑わっていました。

私の場合は無理の無い時間に家を出たら偶然昼に着いたのですが、ここに居る皆さんは計画的に到着したのでしょうね。3座のうち眺望の良い山はここだけですから。

山頂パノラマ

北側は奥武蔵の山々がバッチリです。この写真では良く分からないですが、赤城や日光連山の白い稜線も少し頭を出していました。左端の本仁田山と川苔山の間に見えるのは雲取山ですね。やはり山肌には雪が目立ち始めています。


下山路

12:53 下山開始。次は右に写っている高水山です。

高水山山頂手前の分岐

高水山山頂手前の分岐です。近いのであっという間に着いてしまいました。左へ行くと常福院に直接着きます。

山頂

13:11 山頂でまず目に入るのはこの石祠です。続いて何かのアンテナ施設、幾つかのベンチ、樹間から少しの眺望といった所です。岩茸石山から20分弱しか経っていないので特に休憩を必要とせず、撮影のみで下山。

常福院

3分程で常福院です。ここにはトイレが有り、岩茸石山で長く冷たい風に当たっていた為、丁度催してきた頃で助かりました。

林道

常福院から高源寺経由で軍畑へ下りるのが一般ルートですが、舗装区間を少しでも減らす為に高水山トレイルランのコースへ向かいました。軍畑コースから途中で分岐してここ迄来ましたが、この林道は常福院へ通じているので初めから林道で来た方が分かり易いかも知れません。

高水山トレイルランのコース分岐

13:34 林道が永栗ノ峰(p633)を180度巻くカーブのピークから道が分岐しています。道標には「見晴し広場を経て榎峠」と書いてありました。ここを入り、尾根の末端まで下って行きます。

高水山トレイルランのコース

杉の植林地の中をはっきりとした道が通じていました。

見晴し広場

13:49 ここ迄それらしい場所は無かったので、ここが見晴し広場でしょうか?

トレイルランのコースはここで左へ折り返すように支尾根を下り、榎峠に向かいますが、このまま直進して主尾根を下って行きます。この先は急に踏み跡が疎らになり、テープの目印を頼りに進む事になりますから地形図が必要です。

慶徳寺

14:16 平溝橋近くの寺へ下り着きました。予定では少し手前の送電線鉄塔から巡視路を通って193号線に出る筈でしたが、巡視路が見付けられずそのまま尾根の流れに沿いここへたどり着いた感じです。しかし、結果的には最短距離を下っているので、これはこれで正解でしょう。但し、ここを逆に登るのは非常に困難だと思います。

更に30分近く車道を歩き、駐車場へ着いたのは14:43でした。

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