鷹ノ巣山

倉戸山(1169.3m)/鷹ノ巣山(1736.6m)/六ツ石山(1478.9m)

鷹ノ巣山登山図

2011年1月末、今シーズン最後となるらしい寒波の中、鷹ノ巣山に登って来ました。前回は日原からだったので今回は南からです。程よい距離で周遊出来るコースは無いかと探った結果、水根をスタートとして倉戸山に登り、榧ノ木尾根から鷹ノ巣山へ、帰りは石尾根を下って六ツ石山まで行き、トオノクボから水根に戻るルートになりました。

大麦代展望台入口

御前山に登った時と同じく小河内ダムの屋根付き駐車場に止め、6:45に出発。隣の大麦代駐車場を通り抜けると写真の大麦代展望台入口です。

ところが、階段を上って行くとバリケードが置いてあり、桜の手入れの為通行禁止と貼り紙してありました。おいおい、通行止めするなら普通階段の下だろ、嫌がらせかっ!! と、心の中で叫びつつ、黙ってすり抜けた事は内緒です。

大麦代展望台

7:05 大麦代展望台に到着。展望台とは名ばかりで木に囲まれ展望は有りません。かなり古そうですから今は使われていないのでしょう。

急に思い付いたルートなので下調べが足りず、熱海方向への道がすぐに見付かりませんでした。10分位ウロウロして、やっと展望台の向こうに道が続いているのを発見しました。

熱海集落

展望台まで結構登ったのですが、その先からぐいぐい下ってしまい、小河内郵便局の辺りでは下まで20〜30mの所まで下ってしまいました。そこから熱海の集落までまた登り返さねばなりません。

舗装路に出て、指導標に従い右の登り坂へ行くと、間も無く登山口です。近道をしようと展望台経由で来ましたが、逆に時間が掛かってしまいました。車道を歩いて来たら20分位みたいですから、倍掛かってます。途中で迷った分を差し引いても10分遅いです。

ただ、展望台から尾根を登る道が1本伸びており、もしかしたらその道が倉戸山の登山道に繋がっているのかも知れません。もしそうなら大幅な短縮が出来そうです。

登山口

7:24 ここが登山口で、ここを曲がれば倉戸山まで一本道です。簡易舗装された道の両脇にまだ数件の家が続きますが、神社の所で舗装が終わり集落を抜けます。

倉戸山山頂

8:46 倉戸山山頂です。結構広いですか、ベンチ・テーブル等は一切無く、山名板さえ有りません。唯一指導標の柱に山名が書かれているだけです。

ここまで辛い登りでしたが、この先は暫く緩い広尾根が続き、自然林の中を進みます。落ち葉を踏みしめ、サクサクと軽快に音を立てて歩く。と、言いたい所ですが、この日はどうも体調が悪い。元々汗っ掻き体質ですが、寝不足の嫌な汗も加わり既に服がぐっしょりです。風邪をひいた時の様に背中に悪寒が走り、とても景色を楽しむ余裕が有りませんでした。この倉戸山〜榧ノ木山(かやのきやま 1485m)間がハイライトと言えるのに勿体ない話です。

鷹ノ巣避難小屋に設置してあった温度計は-7℃でしたから、ここを歩いていた頃はまだ-10℃位だったかも知れません。先日の天祖山も寒かったですが、この日は別物でした。

ノボリ尾根分岐

榧ノ木山頂手前で道が分岐しています。峰谷へ下るノボリ尾根ですが、指導標が切り落とされ、どうやら廃道扱いの様です。歩いた人の記事を読むと、栂ノ山への分岐になる1190m地点迄は分かり易い様ですが、その先は急下りになり、峰谷へ下り立つ辺りは踏み跡もろくに無い状態だとか。

榧ノ木山山頂

9:47 山頂目前で道が西へ巻いていました。保護の為なら仕方ないですが、ほんの数mの高さを巻く事にどんな意味が有るのかと、疑問に思ってしまいます。

山頂では1番太い木にプレートが括り付けられていました。どんな木だったか思い出せないのですが、写真を見るとブナみたいです。榧の木は針葉樹らしいので、この木は違う気がします。

奥集落への分岐

水根沢からの道を右から合わせると、その先でまた左へ分岐しており、再び切り落とされた指導標が立ってます。入奥沢をトラバース気味に下り奥集落へ通じているのですが、今度はロープを張って塞ぐ念の入れ様です。こちらは崩落箇所は有るものの、概ね道の状態は良い様ですから、なぜ塞ぐのか分かりません。遭難事故でも有ったんでしょうか。

巻き道

10:40 石尾根の巻き道に突き当たりました。よく見ればスズタケの藪にピンクの目印が有り、踏み跡が直進する様に続いています。水根山まで比高30m位ですから気持ちは分からないでもないですが、せっかちな人が居るものですね。

稜線に分岐

200m位で稜線に分岐しています。鷹ノ巣山へは右に行った方が速いですが、同じ道の往復は嫌なので直進して巳ノ戸ノ大クビレに向かい、折り返して登るつもりです。

富士山

始めて富士山方向が開けました。ちょっと雲が掛かっていますけどほぼ全体が見えます。右に続くのは大菩薩連嶺で、中間辺りが小金沢山、右端が大菩薩嶺です。

崩落地

大規模な崩落地が有りました。木が根こそぎ持って行かれています。地滑りでしょうか。下の様子が見えませんが、地形図を見ると400m位同じ斜度が続いているので、滑り落ちたら谷底まで真っ逆さまです。

鷹ノ巣避難小屋

稜線の道と合流しました。ボトム位置ではなく少し鷹ノ巣山寄りです。この左手に鷹ノ巣避難小屋が在ります。

11:12 あまりに寒いので山頂で休憩する気になれず、少し早いですが昼食休憩としました。上にも書きましたが外気温は-7℃です。携帯したポカリが凍り付き、まともに飲めません。小屋の中は-5℃でしたから僅かな差しか有りませんが、風が無いだけで助かります。

ここには立派なトイレが別棟で建ってます。勿論男女別室ですから、女性にとっても有難い事でしょう。

鷹ノ巣山への登り

12:09 山頂に向けて出発。防火帯の部分だけ綺麗に雪が積もっています。実は天祖山で登山靴に穴が開いてしまい、新しい靴に変えました。前のは量販店で購入した安物でしたが、今度のは専門店で買った物です。雪道を歩いてみて、そのグリップ力の違いにびっくり。圧雪の上でこれなら、私の登る様な山ではアイゼンの出番が無くなりそうな気がします。

鷹ノ巣山山頂

12:32 山頂に到着。単独行者が湯を沸かし食事の準備をしていました。冷たい風の吹く中、ご苦労な事です。数十人単位で居た前回とは随分違いますが、静かな山頂かと言えばさに非ず。山頂に居た僅か5分の間に2組登って来ましたし、小屋を出る間際に団体さんが下りて来ました。小屋で一緒だった七ツ石山から下って来たと言う2人組みも、一足先に来ていた筈です。山頂に長居しないだけで、訪れる人数は相変わらずみたいです。こんな日ぐらい家で暖かくしてれば良いのに、皆さん病気ですね。人の事は言えませんけど。

山頂からパノラマ

午後になり益々雲が増えて来ました。2回ともこんな天気なんて相性が悪いんでしょうか。12:37 六ツ石山に向けて出発。


巻き道への分岐

ここを曲がると登りで通った巻き道の分岐です。ここは両者が最大接近する所でもあり、巻き道まで10mも無いんじゃないでしょうか。

水根山

12:54 水根山です。ご覧のように眺望は有りません。

この後、鷹ノ巣山までと同じ位の距離で城山ですが、尾根上に小ピークが3つ並んだ様な山で、どれが山頂か分からないまま通り過ぎてしまいました。3つとも同じ様な高さで特定出来ません。山名プレートなども無かったと思います。

巻き道と合流

13:33 将門馬場手前で巻き道と合流します。石尾根縦走路はここから暫くトラバース道になりますから、むしろこちらから合流して行く様な形です。巻き道はここから始まり、七ツ石山まで続いてます。

将門馬場を過ぎると道が大きく左に回り込む為、前方に見えていた六ツ石山が右後方に来てしまいます。道を間違えたのかと思いちょっと焦りました。どう思い返しても途中に分岐は無かったので恐る恐る進みましたが、知らずに通ると心臓に悪いです。

石尾根縦走路分岐

六ツ石山北斜面をトラバースして一旦山頂を見送り、この分岐から折り返す様に登って行きます。石尾根縦走路を歩くのはここ迄です。

六ツ石山山頂

14:05 六ツ石山山頂です。散乱する石の多くは下から持って来られた物だとか。トレーニングの為リュックに詰めて登るのです。私なんか少しでも軽くする為、1Lのペットボトルから200mL位抜いて登るんですけど…。ちと考えられません。

正面に見えているのは登りに使った榧ノ木尾根です。

トオノクボ

14:46 緩やかな防火帯を下って行くとトオノクボです。少し手前のp1364で15分の休憩を取りました。日当たりの良い平坦地で休憩適地です。

歩き易い道はここ迄です。この先は急下りの植林地で、ザレ気味の為滑り易く気が抜けません。中間点のp989で一旦緩むものの、すぐに通り抜け再び急下りです。

神社

15:34 神社が現れると水根集落が近いです。長い下りでしたが、新しい靴はここでも役立ってくれました。前のはソールが磨り減って殆んど山が無い状態でしたから、こういう道は滑りまくりでした。スパイクでも履かない限り滑らなくするのは不可能ですが、明らかにその回数が減ってます。川苔山の時これを履いていれば、大ダワへの下りが随分楽だったでしょうね。

奥多摩湖

奥多摩湖が見えて来ました。湖面までまだあんなに遠い。orz

奥多摩むかし道で大麦代トンネル前に出るつもりでしたが、道が良く分からず結局車道で下りる事になり、大分遠回りさせられました。駐車場に着いたのは16時近かったと思います。

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