蓼科山

蓼科山(2530.3m)

蓼科山登山図

この日は奥白根山に行こうと思ってましたが、天気予報が曇りだった為、晴れ予報になっていた蓼科山に変えました。周り中が曇り予報の中、何故か八ヶ岳界隈だけが晴れの予報だったんです。経験上では的中率の大きい「てんきとくらす」の予報でしたから、全面的に信用してました。


取り付き

嵐山小川、花園と進むにつれ雲が厚くなって行きました。妙義から碓氷辺りの山間部では雨降りです。少々不安を感じながら車を走らせていると、長いトンネルを抜け佐久に出た途端青空に変わりました。さすがです。

大河原峠に着くと、駐車スペースは半分以上埋まってました。これ以上遅い時刻だと駐車に苦労するかも知れません。標高2093m。朝とは言え、気温は16℃でしたから、動いていないと半袖では肌寒く感じます。

7:36 大河原ヒュッテの脇を通って入山します。なお、ここ以外のトイレは全て有料(¥200)でしたから、お金は持ち歩いた方が良いでしょう。

笹原

笹原の緩い登りで始まります。

歩き難い道

明らかな登りに変わると道はこんな感じになります。まるで涸れ沢を歩いている様で歩き難い。コースを通して急な登り下りはこんな感じでした。

佐久市最高地点

8:20 佐久市最高地点に着きました。ここが前掛山かと思ってましたが、登山地図では2354m標高点になっていますね。まあ、その1点だけが前掛山と言う訳ではないですから、ここを前掛山と称しても何の問題も無い筈ですが。

平坦路

暫くは緩やかな下りって言うか、ほぼ平坦路が続きます。シラビソの単相林で奥秩父主脈に通ずる雰囲気です。ただ、足元は水溜りが多く、深い所では枯れ木が並べてあってバランスをとるのが難しい。

赤谷分岐

8:27 赤谷分岐です。ここを右に行くと前掛山です。地形図を見る限りピークではなさそうですが、何故あんな半端な所を山頂にしたんでしょうか。往復15分位で行けるらしいですが面倒なのでパス。

将軍平

8:36 将軍平に着きました。ここには蓼科山荘が在ります。正面に見えるのが蓼科山ですが、雲が掛かり始めてしまいました。

長い平坦路ですっかり汗も引き、休憩は要らなかったのでそのまま通過しました。

急な登り

いきなり急な登りが始まります。山頂近くまでほぼこんな感じです。

火山岩

8:55 ここが山頂だと思ったら違ってました。下から登って来ると、ここからはっきり傾斜が変わり、空が見えるので騙されます。「頂上まで十五分」と書かれてますが、将軍平から山頂までのコースタイムが30分なので、幾ら何でもこれはおかしい。そんなに掛からない筈です。

蓼科山頂ヒュッテ

8:59 蓼科山頂ヒュッテに着きました。平たく広い山頂の一角に在ります。先程の十五分は五分の間違いですね。

最高地点

数人がたむろしてるあそこが三角点の有る最高地点です。

山頂

最高地点に立ちました。あいにく大きな雲が通過中で、ガスって景色は何も見えません。極端に言うとプリンみたいな形の山ですが、丸く広い山頂の輪郭がぼんやり見えるだけです。

蓼科神社奥社

山頂中央には蓼科神社奥社が祀られています。

山頂方位盤

西端には山頂方位盤が置かれてました。天気が良ければこれらの山が望めていた事でしょう。残念です。

岩に腰掛け休んでいると、見る見るガスが晴れました。チャンスとばかりパノラマ写真を撮りましたが、一面の雲海で蓼科山ならではの景色という訳にはいきません。南から次々に大きな雲が押し寄せています。この景色さえも長く保ちそうにありません。


麓の様子

北側は雲の切れ間から麓の様子が少し見えました。女神湖方向でしょうか。


将軍平

9:45 コースタイムより早く着いたので時間に余裕が有ると思い、のんびりし過ぎました。いつの間にか45分も経ってます。慌てて下山開始。歩き難い道なので下りでも時間が掛かります。急下りの始まる所まで、登りと同じく5分掛かりました。


将軍平

10:08 将軍平に到着。結局、登りも下りも同じく23分でした。いかに歩き難い道かを物語っています。

軽く休憩して出発。天祥寺原と書かれた方に下って行きます。

涸れ沢みたいな道

こちらも涸れ沢みたいな道です。しかも、緑色に藻類が付着した岩が多く見られ、滑りそうでスピードが出せません。

河原状の所

10:48 6〜7割下ったでしょうか。突然開けた河原状の所に出ました。正面には次に目指す(北)横岳が聳えています。先に進みたいところですが、空腹で腹が鳴りっ放しだったため丁度良いと思い、木陰に腰掛け昼食休憩にしました。

怪しい雲

11:59 いつもの様に昼寝をし、目を覚ますと様子が違っていました。怪しい雲が横岳を覆っています。「雨だけは降らないでくれ」と心の中で願い、出発しました。

天祥寺原

12:26 突き当たりの分岐まで下りました。左に向かいます。願い空しく、この時既に小雨が降り始めていました。

この先の亀甲池分岐に「天祥寺原」の標識が立っているので、一応そこを天祥寺原としましたが、この辺のなだらかな地形一帯が天祥寺原と呼ばれている様です。

鞍部

蓼科山の方を見上げると、すっかり雨雲に包まれていました。あの鞍部が将軍平です。あそこから下って来ました。

亀甲池分岐

12:36 亀甲池分岐です。雨はとうとうドシャ降りになってしまいました。これではどうにもなりません。残念ですが大河原峠へ戻る事にしました。場合によってはエスケープルートAを使う事もあり得ると思ってましたが、まさか@で戻る結果になるとは…

大河原峠到着は13:19 でした。携帯用の雨合羽しか持ってなかったので、膝から下は酷い事になってしまいました。

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