塔ノ岳

三ノ塔(1204.8m)/塔ノ岳(1490.9m)/鍋割山(1272.5m)

塔ノ岳登山図

2010年12月中旬、先週に続いて今週も丹沢の山です。塔ノ岳は交通の便が良いので、丹沢では一番人気の山です。車で行く者にはヤビツ峠か菩薩峠を出発点にする表尾根コースが一般的ですが、それだと同じコースをピストンするしかなく、割とコース取りの自由度が有る山なのに勿体無いですから大倉を出発点としました。


風の吊り橋

7:20 スタートは戸川公園脇の大倉バス停からです。早朝なので公園の駐車場は開いていないですが、向かいに24時間営業の有料(\700)駐車場が在るのでそれを利用しました。風の吊り橋を渡り三ノ塔尾根を登って行きます。左に見えるのが三ノ塔だと思います。

登山口

7:39 吊り橋の先で突き当りを左に行き、幾つかの分岐を道標に従い進むとここで林道から登山道が分岐します。どちらを通っても牛首に着くので好きな方を使えば良いのですが、ここはやはり登山道でしょう。

牛首

8:12 突き当たり直前で林道に合流しました。ここが牛首です。ここまでは一部平坦地も含む、非常になだらかな道でした。突き当たりまで行くと左は目の前で、右は20m位行った所で車止めゲートが塞いでいました。

右のゲート横に登山道が続いています。

三ノ塔へきつい登り

牛首を過ぎても前半は引き続き楽な登りでしたが、後半はきつくなります。山頂に近付くほど傾斜が増す感じです。

三ノ塔

9:13 三ノ塔に到着しました。360度遮る物の無い、素晴らしい景観が広がります。

山頂からの富士山

この辺の山はやはり富士山を眺めるための山ですね。


相模湾

相模湾は空気と海水との温度差でほんのり霧がかかった様です。薄ぼんやり江ノ島が見えていましたが、縮小すると良く分かりませんね。小窓写真は等倍で切り出し画像補正を施したものです。


表尾根コース

9:20 に山頂を出発。ここからは表尾根コースに合流し、遥か遠くの塔ノ岳を目指します。

烏尾山

9:40 烏尾山(1136m)です。霜柱で地面が白く、ザクザクと音を立てて歩くと心地良い。ここと塔ノ岳のトイレは有料(\50)なので、小銭を用意して行きましょう。

行者ヶ岳

9:54 行者ヶ岳(1209m)はそのまま通過してしまったので良く覚えていません。新大日側下りは鎖場で、バックステップじゃないと下りられないほど急です。

政次郎ノ頭

10:07 政次郎ノ頭、書策(かいさく)新道分岐と相次いで通過。

ネットで昨年の写真を見ると書策新道分岐には書策小屋が写っていましたが、今は更地になっています。

新大日

10:26 新大日(1340m)に到着。新大日茶屋は閉まっていました。この時間になると霜柱が融け、地面がぬかるんで歩き難いです。靴底の泥は何度落としても厚く付着し、すぐに重くなるので大変です。

木ノ又小屋

10:35 木ノ又小屋です。コーヒーやカップラーメンなど温かいものを売っていて、この時期嬉しいです。しかし、金が無いので通過。

木ノ又大日は100m位先ですが、道標が立つだけで何も無い単なる通過点です。

塔ノ岳へ最後の登り

塔ノ岳へ最後の登り。これまで見てきた通り、幾つもの峰を越えて来るので距離の割りにきついコースです。

塔ノ岳山頂

10:56 塔ノ岳に到着しました。丹沢山・蛭ヶ岳と同じく、ここも広い山頂です。

拘留尊仏

かつて山頂にあった巨石「尊仏岩」が、お塔と呼ばれ塔ノ岳の由来となっていますが、関東大震災で崩れ落ち今はもう有りません。代わりに同じ場所へ拘留尊仏が祀られています。

山頂パノラマ

先週より幾らか良いですが、やはり全体に霞がかかりキリッとしません。もっと風の強い日でないと駄目か…


下山路

11:43 下山開始。大倉尾根コースは登山客が連なり、渋滞してなかなか下りられません。

金冷し

11:55 金冷しです。金がヒヤッとするほど怖いから付いた名だそうですが、全然怖くありません。長い時間が経つうちに地形が変わったのでしょうか。

バカ尾根(大倉尾根)を下るつもりでしたが、時間がまだ有るので鍋割山へ向かう事にしました。金冷しを過ぎると急に人気が無くなり、打って変わって静かな山道です。

鍋割山荘

富士山を背に鍋割山が見えて来ました。鍋割山荘の赤い屋根が目立ちます。

鍋割山

12:37 鍋割山に到着。ここも人が多いです。塔ノ岳より200m低い為か、風が無く暖かい山頂でした。南斜面の芝生は足を伸ばして寝転ぶ事が出来、疲れが回復します。

鍋割山荘には豊富な食事メニューが揃っていて、しるこや甘酒などの甘味や、おでん、鍋焼きうどんなど、なかなかそそられるものが多いです。山荘と言うより峠の茶屋といった感じでしょうか。

13:09 まで山頂で過ごし、下山を開始しました。

後沢乗越

13:41 後沢乗越を通過。ここは左へ下るのが一般的ですが、林道区間を少しでも短くする為に直進して表丹沢県民の森へ行き、そこから下る事にしました。

前方に見える栗の木洞

前方は見上げるほど高いが道は下って行きます。

栗の木洞

14:03 栗の木洞(くりのきどう 908m)を通過。比高約100mの登りは急できつく、終盤の疲れた体には応えます。巻き道を造るべき所です。

案内図

案内図です。矢印の様に進みました。四十八瀬川を渡る橋は2箇所しか無い様です。

櫟山

14:16 間に1つ分岐を挟み、2つ目の分岐が櫟山(くぬぎやま 810m)です。

辺り一面草地の山頂は、風が穏やかで暖かく居心地の良い所です。

東へ下る道

東へ下る道を行きます。大倉は矢印のピーク(雨乞岳)裏辺り。まだまだ遠いです。

林道

14:35 林道に出ました。道標に従い大倉を指す方向へ向かいますが、明らかに逆方向です。二俣まで行ってしまったらここ迄来た意味が無くなってしまいますが、逆は登りなので仕方ありません。

カーブミラーの横に細い道が下っていました。道標に芝生の広場と書いてありますが、それがどこなのか分からず通過してしまいました。500m位進んでふと思い付き、写真に撮った先程の案内図で確認すると、行こうとしていた橋の入口じゃありませんか。すぐに引き返しましたが11分のロスです。

芝生の広場

14:58 ここが芝生の広場です。県民の森駐車場が在るのでトイレも備わっています。駐車場は満車に近い状態でしたが、県民の森では誰にも会わなかったので釣や川遊びに興じているのでしょう。

ガードレールの切れ目を入ると丸太を組んだ橋が架かっていました。こんな狭い川なら、道さえ在ればどこからでも渉れそうです。

分岐

対岸に渉ると分岐が有り、一方は黒竜の滝となっています。分岐から滝の一部が見えるほど近いので、寄ってみました。

黒竜の滝

これが黒竜の滝です。落差10〜15m位のなかなか立派な滝でした。

西山林道

15:13 西山林道までは高さ80m位の登りです。このコースは無駄な登りが多過ぎるので、素直に後沢乗越から二俣へ下りた方が良いです。

西山林道に出てからも長いですが、砂利道だったのが救いです。

大倉バス停

16:04 大倉バス停に到着。今回歩いたのは道標の数値だと栗の木洞まで15.2kmです。県民の森では時間で表示されていたのでコースを通しての合計は分かりません。ログデータでは23kmを超えていましたが、誤差の範囲を大きく超えていると思います。目測だと20km位じゃないでしょうか。

戻る