吉田山

吉田山(445m)

吉田山登山図

穴埋め登山は飽きたので、今回はだいぶ土地勘の出来上がった吾野周辺です。山行の目的は主に二点。先ず、吉田山に登る事。これは機会が有れば登りたいとずっと思っていました。そして次に、以前堂平山で見掛けた尾根を乗っ越す道の行方を調べる事。以上の他に、栃屋谷から飛村へ抜ける道にも興味が有ったので、それを加えた周遊コースにしてみました。


鳥居

10:16 東郷公園から登り始めます。駐車場から参道へショートカットする道もあったのですが、うっかり忘れて鳥居前まで来てしまいました。

階段と林道

少し進むと階段と林道とに分かれます。どちらを登っても行き着くところは同じですが、初っ端から飛ばしてバテるのも嫌なので、林道の方を登りました。

御嶽神社

10:34 東郷公園の最上部、御嶽神社に着きました。しかし、ここはピークではありません。右側から裏に回り込み、更に奥へと続く踏み跡を拾って登り続けます。

残雪

30mほどの高さを一気に登り、最初の小ピークに着くと北へ山道が伸びていました。あじさい館へ下る道です。地形図に記されていますが、実際には廃道となって存在しない道も多い中、残っていて何よりです。

吉田山に近付くと残雪が多くなってきました。吹き付ける風も急に冷たくなった気がします。

吉田山

10:53 吉田山に到着。これまで越えてきた小ピークとなんら変わる所がありません。ただ、杉の幹に山名や通行止などの文字が彫られていました。これについては幾らか反感を覚えます。この木だって地権者にとってみれば財産の一部なのですが、その辺の所は一体どう考えているのでしょうか。

分岐

暫くの間稜線を辿ると、枯枝の山に道を塞がれました。右に分岐する道が在ります。ここは下調べで承知していたので、迷わず右に入りました。

小床峠

11:14 分岐から2分ほどで小床峠(こゆかとうげ)に着きました。左に折れ、青場戸集落へ下って行きます。杉落葉が積もり、あまり歩かれた様子がありません。

倒木

直ぐに倒木の散乱した谷間に出ました。ここで道が消失しています。地形図で確認すると、破線路は沢筋に沿って下っていた事が分かります。倒木を幾つか越えて無理矢理進むと、右岸に踏み跡が復活しました。

青場戸

金網のフェンスに突き当たり、右に続く踏み跡を辿ると階段が在りました。下には青場戸を貫く道路が通っています。道路に下り立ち、子ノ権現方向に向かいます。

滝不動

11:29 赤い建物が目に入りました。滝不動です。思えば子ノ権現周辺は散々歩きましたが、ここに来たのは初めての事です。不動堂も味わい深いですが、隣の注連縄を張られた石が気になりました。何か彫られている様ですが、磨耗して読めません。

林道

滝不動の直ぐ先で林道が左へ分岐しています。チェーンが張られ、立入禁止の標識が下がっていました。改めて地形図を見直しましたが、スルギへ向かうには、やはりこの道を入るしかありません。咎められぬよう辺りを見回し、人が居ない事を確認してチェーンを跨ぎました。

分岐

100mほど進むと林道が分岐していました。地形図の破線路は左の尾根を登っているので、左に折り返す分岐路に入りました。

道標

上部で一度折り返し、次の折り返しに初めて道標が有りました。手製の小さいものですが、この道で合っているのか不安だったので助かります。案内に従い、林道を折り返さずに直進する細い道へ入って行きます。

スルギ

11:52 スルギに着きました。左に折れます。

峠

直ぐに峠へ出ます。この峠に名前は無い様ですね。尾根を跨いで久々戸集落に向かいます。

倒木

倒木が2〜3掛かってましたが、道その物は確りしていました。しかし、雪に残る足跡は二人分くらい。あまり使われてる道ではなさそうです。

久々戸

12:04 集落に出ました。左に最奥の家が在ります。少し前に12時を過ぎましたが、休憩するポイントが無いので歩き続けました。

対岸の家

集落を抜けて中沢方向に下ると、数百mの所に砂防堰堤が在り、対岸に家が見えました。目的の1つである「尾根を乗っ越す道」は、ここで合流する沢に沿って続いているのではないか…との予想を立てていましたので、対岸に移って方向転換しなければなりません。

堰堤の下流側に橋が在りました。これを渡ります。

沢道

12:20 手前の家の奥にもう一軒在りましたが、どちらも無人の様です。確りした道が沢に沿って上流へ続いていました。これを登って行きます。

堰堤

暫く進むと堰堤に突き当たり、道は終わってしまいました。予想は外れです。さて、どうしようか。地形図を見る限りこのまま沢沿いを進んだ方が、堂平山へは楽に近付けそうです。幸い左岸はそれ程急ではないので、そこから登って簡単に堰堤の上流側へ行く事が出来ました。

踏み跡

道は無くなりましたが、微かに踏み跡が感じられます。写真の様に地面の木が踏まれて表皮が削られ、内部の白い部分が露出していました。誰かが定期的に歩いているのではないでしょうか。

杉植林

とうとう踏み跡も消えました。しかし、見上げれば稜線が近いです。登り易そうな所を選びながら、堂平山の鞍部を目掛けて進みました。

道

12:53 登り着きました。例の道がやはり確りと存在しています。早速行方を探索したい所ですが、昼食がまだなので先に済ませます。

堂平山

13:01 近くまで来たのでついでに堂平山へ登ってみました。山名板がどうなっているか気になったもので。変わりなく残ってました。

簡単に昼食を済ませて13:23 出発。

道

鞍部まで戻って先ず左手へ、北方向の探索です。登って来た沢とは繋がらない事が分かりましたが、それでは一体どこに出るのか…100mほど歩いて明らかとなりました。六ツ石ノ頭南側の鞍部で縦走路に繋がります。以前縦走路を歩いた時は、こんな所に分岐が在ったなんて思いもよりませんでした。

集落跡

13:41 引き返して逆方向に向かいます。こちらはまあ、予想通り集落跡に繋がってました。石垣の住居跡らしいのが4軒分くらい残ってます。

水汲み場

これは水汲み場でしょうか。結構深い。どこかから湧き水を引いて来て、このビニールパイプから出していたのでしょう。

林道終点

集落跡の下で道が二手に分かれ、一方は林道終点に繋がっていました。しかし、倒木が山となって塞ぎ林道に出られません。もう一方へ行くと、やや回り込んだ後に下方で林道に出ました。

GPSログ

集落近辺のGPSログを拡大するとこんな感じです。

栃屋谷

14:04 栃屋谷集落まで下って来ました。左に折れます。

分岐

100mくらい先に飛村への分岐が在ります。一応舗装路をそのまま行っても飛村に着きますが、倍以上の距離を歩く事になるんじゃないでしょうか。

飛村

14:39 飛村集落が見えて来ました。前方二つの山の鞍部が前坂なので、集落を出たら左折し登りにコースを取ります。

分岐

14:44 道が分岐してました。どちらに進めば良いか迷っていると、右手の数十m先に指導標が見えました。近付いて見ると大当たりです。前坂への登山路でした。

前坂

14:57 前坂を通過。尾根を越えて反対側に下ります。

吾野

15:17 吾野に出ました。なるほど、こんな駅の真ん前に下りて来るんですね。

線路沿いの道

東郷公園方向へ。面白い所を通りますね。この下は西武秩父線です。

東郷公園

15:33 東郷公園に到着。5時間コースでした。

可必

歩きついでに「可必(かひい)」へ寄ってみました。駐車場が無い為いつも素通りしていたので、やっと巡って来たチャンスです。メニューはコーヒーと焼き団子のみでした。甘味が無いのはちと残念。セットで500円でした。

戻る