2012年1月末、先日の山行で登れなかった弓立山がどうにも心残りで消化不良の為、この山だけ登る簡単登山に行って来ました。どうせ登るなら先日の続きが良いと思い、バスを利用して西から東に抜けるルートを考えていましたが、事情により逆方向になってしまいました。
半日も掛からない簡単登山ですから、のんびりブランチを済ませてからの出発です。真っ先にバス停へ向かい時刻表を確認すると、前のバスが出たばかりでした。次のバスまで約50分の空きが有ります。50分も有れば余裕で登れてしまう山ですから、待つのはバカらしいので逆回りに変更して開始する事にしました。
11:38 登山口脇の路肩に車を止めて出発です。この道路は脇道で、すぐ北側を広い県道が通っているため殆んど通行が有りません。道の感じからすると恐らく旧道で、新道が出来た為その役目を終えた道という気がします。長時間の駐車でも心配無さそうです。
登山道は丸太の階段で始まります。最初だけ少しキツい登りですが、すぐに緩んで快適な登りに変わります。
古くから登られた山なのでこの道も恐らく古道でしょう。窪んだ道は歴史の長さを感じさせます。
12:07 大した苦労も無く男鹿岩に到着。山頂まで残り5分程度ですが、眺めが良く暖かかったので休憩にしました。雷電山の二の舞はご免ですから。
12:21 僅かな登りで山頂に着きました。寒くは無かったですが、雪が残っているので腰を下ろして休憩という訳にはいきません。
登って来た尾根の方向が開け、付近の山が見渡せます。目の前が先日の堂山、更にその向こうは中旬に登った仙元山です。
少し南へ行くとパラグライダー場が在ります。一般車が入れるか分かりませんが、ここまで車で来れる様です。
武甲山の山頂部分がほんの少し見えました。地図で確認すると刈場坂峠がほぼ一直線上に在るので、あの窪みが刈場坂峠という事になります。
12:29 西尾根から下山します。南西に在る大附日枝神社に下ろうという目論見です。山頂近くでは僅かな踏み跡が見られましたが、すぐに掻き消えて藪尾根を下る事になりました。
12:40 舗装路に出ました。大体狙い通りの場所に下りられましたが、地形図の鳥居マークと実際の神社の位置が違っていて少し歩く事になりました。踏み跡が消えたのはその為だったのかも知れません。本当に当てにならない地形図です。
ここが大附日枝神社です。実際に目にするともっと急で見上げる様な階段ですが、写真だと大した事ない様に見えてしまいます。地形図がまともなら神社裏に下り着き、こんな余計な登りはしなくて良かったのに。少々憤りを感じながら登って行きました。
神社の裏手に大ケヤキが有ります。ここに寄った理由はこれだったんです。解説版に周囲6.7mとなっていますが、某サイトによる実測値は7.0mとか。確かに近所のケヤキ(樹径2.0m)と比べても迫力が全然違います。
舗装路を歩き、さいたま梨花カントリークラブを抜けて西平に向かいます。ここはゴルフ場の中を一般道が通る珍しい所です。ボール避けネットのトンネルを通り抜けて行きます。
舗装路をずっと行ったのでは遠回りなので、ゴルフ場の終わりから山に入りました。道なんて無い藪ですが、緩傾斜なので人の入った形跡も見られます。364m峰の西側山中に大カヤが有るので、あわ良くばそこに辿り着かないか期待しての行動です。適当に進んでいくと山道に行き当たりました。地形図の点線路の様です。
大カヤの明確な位置を知らないので、取り敢えずこの道を行くしかありません。暫く辿ると舗装路に出てしまいました。充分ショートカット出来たのでこれで良しとし、本来の入口から大カヤに向かう事にしました。
13:33 大カヤへの入口が在りました。指導標に確り書かれています。
13:38 5分ほどで大カヤに着きました。周囲の木が切り払われ、植林の中にポッカリ大きな空間が出来ています。この様に大きく枝を広げた姿が本来のカヤなのでしょうね。
石板に彫られた案内によると、樹齢は推定1000年。与野の大カヤと同じです。しかし、周囲は6.6mとなっており、一回り小さいです。樹高も21.5mに対してこちらが16m。5m以上の差があります。環境の厳しさによるものでしょうか。
13:53 大カヤから萩日吉神社までは近いです。下りなので5分で着きました。ここにも巨樹が有ります。
本殿裏の神木杉や参道の杉並木もそこそこ大きいですが、何と言っても参道入口の児持杉です。大附日枝神社のケヤキと共にときがわ町指定天然記念物となっています。因みに上の大カヤは県指定天然記念物。
鳥居から見て手前が男杉、奥が女杉です。ときがわ町のホームページでは2002年の計測で男杉が幹回り9.35m、女杉が7.15mとなっていますが、これは両者を取り違えたのでしょう。勘違いし易いですが、大きい方が女杉です。樹高は共に40m。
14時ちょい過ぎに慈光寺入口バス停(ときがわトレッキングコースインフォメーションセンター)に着くと、またしてもバスが出発したばかりでした。次のバスまで1時間待ちです。1時間有れば歩いても車まで戻れますが、先日歩いたばかりでもう歩きたくありません。料金形態が特殊なので途中まで歩いたとしても同じ料金です。おとなしく待つ事にしました。