横瀬二子山(882.7m)
秩父には二子山が2つあり、小鹿野町にある方は山頂の岩壁が目を引くので知っている人も多いと思いますが、こちらは横瀬町にある方です。上の図は登頂に使ったおよそのルート。
標高882.7mと低い山ですが、写真でご覧の通り近くにそれ以上の山が無いので景色は素晴らしかったです。
道の駅果樹公園あしがくぼ入り口の信号角に、豆腐屋と横瀬町役場芦ヶ久保出張所が並んでいます。町役場の角には第二駐車場の看板が有るので、その道に入った所が上の写真になります。この道を直進すると芦ヶ久保駅に行き当たりますが、登山口へは橋を渡ってすぐに右へ曲がります。尚、車ではここまでしか行けないので、道の駅か第二駐車場に停めて行きます。
橋を曲がってすぐに西武秩父線の下を抜けるトンネルが見えてきます。この先は登山道があるだけですから、ここが実質の登山口になるのでしょう。10:40 登頂開始。道の駅の標高がおよそ300mなので、約580mの登りです。
5分程でまず小さな尾根を越えます。299号線を行き交う車の音が聞こえなくなるので、山道に入った事を実感しながら沢沿いの道をしばらく進みます。
11:01 兵ノ沢の道標が立つ橋を渡ります。橋が2つ有るのは上流側の橋が腐りかかっている為です。これ以前に橋を2つ渡っていて、ここが最後の橋です。
橋を渡ると沢からは離れますが、変わらず谷筋の道を行きます。上に行くほど斜度がきつくなっている様に感じます。
だいぶ息が上がってきて辺りを見上げると、尾根の頂部が間近に見えました。あっちを登ったほうが楽なんじゃないかと考えていたら、やはり道がそちらへ伸びています。11:19 谷筋から尾根筋へ。
11:33 稜線上の鞍部へ出ました。ここを右に進みます。
稜線に出ると初めは平坦な道です。木の隙間から山頂が見えていますね。この後、一旦下って山頂手前でまた登りになります。
山頂直前で大変な登りが待っていました。ロープを掴みながらでないと登れません。
11:52 山頂に到着。二子山の名前の通り、山頂は雄岳と雌岳の2つ有ります。こちらは雌岳です。木に囲まれて展望は有りませんでした。
食事にしようか悩みましたが、雄岳はすぐそこなので先に行く事にしました。山頂の立て札には雄岳まで10分と書いてありますが、5〜6分で行けます。
雄岳山頂です。こちらは山頂部が大分広く雌岳より若干高い印象で、標高地図で等高線を見比べてもこちらの方が10m程度高い様です。三等三角点も有るので、882.7mは恐らくここの標高でしょう。ここで昼食にします。
武川岳方面への下り口近くに秩父方向が広く開けた場所があります。上の写真はそこからのパノラマビューで、武甲山とその下に広がる秩父盆地が一望出来ます。写真クリックで拡大表示します。
この写真は初めて武甲山に登った時に撮ったものです。山全体の形が良く分かりますね。
雪を被った浅間山も見えました。
焼山山頂で誰かが武甲山を見上げています。武甲山は露出した石灰岩が白く目立ち、特別目を引きます。富士山の見える所では富士山に目が行くのと同じです。
山頂部南の外れには大きな岩が有り、そこからも鉄塔が有る隣の甲仁田山から武甲山まで広く視界が開けます。
写真は雌岳から伸びる尾根を雄岳から撮ったもので、この尾根を下り富士浅間神社を抜けて下山するコースがあった為、そちらから帰る事にします。12:49 下山開始。
一旦雌岳まで戻り、道標に従い尾根へ向かいます。沢道を下る道とは登りに使った道で、尾根を歩く道が浅間神社経由で芦ヶ久保へ至る道です。
雌岳から下り始めて約5分、妙な物に出会いました。自然に出来た物でしょうか? 飛鳥の石舞台をうんと小さくした感じです。
途中までは砂の敷き詰められた、歩きやすい道でした。
13:29 富士浅間神社へ到着。ぱっと見神社には見えないが、山奥でこの規模なら立派なものでしょうか。
神社からは尾根を歩くより斜面に作られた道を歩くほうが多かったと思います。大きな倒木に道を塞がれていたりして、あまり手入れがされていない様でした。
13:58 鳥居が有りました。浅間神社への参道だったのですね。
ここで西武秩父線の下をくぐりますが、登るときに通った所とは違います。
すぐに舗装された地方道へ出ますので、ここを左に向かいます。
14:02 橋を渡ると299号線です。右に約5分歩くと出発点の道の駅に戻れます。