二子山

甲仁田山(847m)/二子山(882.7m)/焼山(850m)

二子山1

真夏には山頂からの雄大な景色は望めません。せっかく登っても霞んだ山並みしか見えないのでは魅力は半減です。であれば、と言う事で登頂済みの山から気になっていた別ルートを暫くの間登る事にしました。二子山には小島沢沿いに点線が書かれていますし、焼山との間にp623経由で根古屋地域を結ぶルートが存在する様ですが、今回は甲仁田山から二子山に向かいました。


二子山2

正丸トンネルを出て53号線を進むと、幅員が減少する手前で甲仁田山(読み不明、こうにたやまで良いのか?)が正面に見えます。ここから見ると丁度これから登るルートが稜線になっています。


二子山3

地図に記載されたヨーガイ入の登山口は喪失している様でした。車を路肩の空き地に止め、予定を変更して取り付き易そうな枝尾根から踏み込む事にします。写真の場所は作業道の様で、使われていない為に草が生い茂っていますが、車が通れそうな位の幅は有ります。9:43開始。腰から胸位の草薮を踏み分けて行きます。


二子山4

奥まで進むと地形図通り二股になっていました。これ以上は沢沿いを進めそうにないので左の尾根にコースを変えます。尾根の斜面は40度位あり、普通なら道が無ければ登ろうとはしない角度ですが、30m位で頂部に達するので強行しました。写真では簡単に登れそうに見えますが、真直ぐ登るのは不可能で戻り気味に斜めに登って行きます。


二子山5

尾根上に出てびっくり、誰かが片付けたとしか思えない綺麗な地面です。


二子山6

しかし、それは平坦な所だけでした。急な登りに変わるとご覧の有様です。上段の場所は本当に誰かが掃除したのでしょうね。


二子山7

10:23 主尾根に合流しました。地図にある通り下から道が来ています。どこに下りるのか気になりますが、先に進む事にします。ここから本ルートに乗り、登山道を進んで行きます。


二子山8

こんな低い山では想像もしなかった馬の背です。いやぁ、どんな所でも登ってみるもんですね。


二子山9

山頂手前の急な登り。ここを登り切れば山頂だと思っていたのですが、偽ピークでした。この上部ですねて一服休憩。暑いので飲み水を大量に消費してしまいます。


二子山10

木の間から青空が見えるので、今度こそ間違いなく山頂です。この後、道を見失ってしまいましたが、ここまで来ればそんなの関係有りません。1番高い所を目指して登るだけです。


二子山11

10:59 山頂は不自然に平らな草地でした。アンテナ塔を建てる時に、削った土をここに盛ったのだと思います。二子山は間近に見え、武甲山もアンテナ塔の向こうに顔を出しています。


二子山12

コンクリートで固められた斜面の上を渡って二子山を目指します。アンテナ塔には金網フェンスが張られて近付く事は出来ません。


二子山13

鞍部の1番下がった所で車道と最接近。こんな道が有るんじゃ登る人が少ないわけです。


二子山14

アンテナ塔から鞍部までは車道を行く人が多いらしく踏み跡もまばらですが、その先ははっきりとしたルートが出来て一般登山道レベルです。私以外にもここを通る物好きは結構いるみたいですね。


二子山15

二子山に大分近付いた所で巨大な岩に突き当たりました。手掛かりは沢山有るので登るのに苦労はしませんが、この上で右側が15m位の垂直な崖になっていて、ちょっと怖い。この岩の天辺は平で、景色も良いので良い休憩ポイントです。


二子山16

11:35 二子山に到着。南の展望ポイントからの景色は山並みが幾重にも重なり、西の展望所からの景色より好きです。小写真はこの岩の上に立って撮影したのですが、腰が引けるほど怖い高さです。拡大した写真はこちらからどうぞ。


二子山17

こちらは西の展望所から。やっぱりガスが多いので両神山さえ見えません。上の写真もそうですが、うっかりオートフォーカスで撮ってしまった為ピントが一律でなくちぐはぐです。


二子山18

1度行ってるので必要なかったのですが、鞍部をクロスしている小島沢ルートの様子を見に行ったので、ついでに雌岳も踏んで来ました。鞍部には道が見当たらず、小島沢ルートを来た場合は立ち往生するか別の場所に出るかになるでしょう。この後雄岳に戻って秩父盆地を見下ろしながら昼食休憩。


二子山19

おにぎりは暑いと喉を通らないので、この日はサンドイッチにしたのですがこれも失敗でした。おにぎりよりは食べ易いですが、飲み物がどんどん減っていきます。次からはゼリー食にしよう。12:31 続いて焼山を目指します。ここは人気コースで、多くのハイカーと行き交います。


二子山20

10分程進んだ所に小さな伐採地が有りました。こういうサービスは人気コースならではです。逆コースを来た人もここで二子山を間近に見て生き返る事でしょう。


二子山21

12:46 分岐が有りました。地図で確認するとヨーガイ入に下りる林道に通じているみたいです。


二子山22

12:57 焼山(やけやま)に到着。周囲が半分以上刈り払われ見晴らしが良いです。この日、飲料水は500mlのペットボトルを3本用意したのですが、既に最後の1本も半分近くまで飲んでしまいました。武川岳まで行きたかったのですがこれでは無理です。中断するならここしか無いので、ここからヨーガイ入へ下りる事にしました。


二子山23

そうと決まれば慌てて下りるのは勿体ない。ここは風通しが良いので日陰に居れば快適です。景色を堪能しながら13:28までじっくり30分休憩しました。写真は左の2こぶが二子山、右が甲仁田山です。


二子山24

武甲山の麓はこんな風になっていました。どんな役割が有るのか分かりませんが、丸く掘り下げた所に水が溜まり、鉱物が溶け出して綺麗な色に染まっています。


二子山25

13:38 焼山から南に100m行けば林道焼山線と合流する筈ですが、先程の分岐が気になって戻りました。植林地の中を、真ん中が深くえぐれた太い道が下っています。


二子山26

ほぼ一直線に下っているので傾斜がキツい道でした。大持山〜妻坂峠間の直線部みたいな感じです。林道と接近する所までは地図通りでしたが、この先が違っていました。地図ではここから前方の小ピークを左に巻いていますが、実際は登り返しています。


二子山27

13:58 林道に合流。道標が立ててあり、今下りて来た道は二子山、林道の登り方向は武川岳となっています。


二子山28

下山口(合流点)は林道のゲート位置にもなっています。傍らには「熊出没注意」の貼り紙。横瀬町では公表していないみたいですが、飯能市秩父市の公式ページを見ると遭遇例は結構多いです。人里が近くても油断は出来ません。


二子山29

林道を下って行くとこんな所が有りました。何かヒーロー物の爆破シーンで見かける様な場所です。


二子山30

14:18 地図上の甲仁田山登山口はこの辺りだと思います。登り始める前にこの辺は見て回りました。道路脇は藪が深くてここ以外に沢(上流の橋にやけやまざわと書いてあった)へ近付ける場所は有りません。堰堤の横を細く踏み跡が下りていますが、対岸は藪で道らしきものは見えません。


二子山31

14:27 53号線に出てすぐのバス停近く、カーブミラーの後ろに踏み跡を発見。張り出た根のツヤを見ればどれだけ使われているか察しがつきます。知る人ぞ知ると言う感じの登山口なのでしょう。

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