金峰山

金峰山(2599m)/朝日岳(2579m)

金峰山登山図

2011年7月中旬、金峰山(山梨ではきんぷさん、長野ではきんぽうさん)へ行って来ました。大弛峠(おおだるみとうげ)からの往復という、超初心者コースです。この峠は標高2360mに在り、一般車両が通行できる車道峠としては日本最高所だそうで、ここからだと金峰山も比高240mの簡単な山になってしまいます。行程に余裕が有るので、下山後に反対側の国師ヶ岳にも登りました。


登山口

一般道を走行し秩父を抜けて来たら5時間も掛かってしまいました。峠には20〜30台分の駐車場が有りますが、到着時には満車なんて生ぬるいもんじゃなく、「大弛峠まで2km」の標識を見た直後から路肩に延々と縦列駐車が続いていました。

山梨県側は舗装路ですが、峠を越えた長野県側はダートなので少しはマシなんじゃないかと考え、行ってみる事にしました。運良く峠から100m位の所で1台分のスペースを見付け滑り込ませましたが、Uターンする為に500m位下った所でも全く終わりの見えない列が続いていましたから、こちら側でも余り状況は変わらない様に思います。

8:34 登山道は県境線に沿って続いています。登山口も丁度県境の舗装の切れ目に在りました。

登山路

登山路は奥秩父共通の雰囲気で、ガレ・ザレの歩き難い所が多いです。利用過多で表土が削られてるんでしょうか。

歩き始めの30分位はいつもペースがつかめず苦しいんですが、この日は特に酷かった。先行者に追い着いて道を譲って貰う時、団体さんが多いので急いで通過しようと、ついついオーバーペースになってしまいます。1度スピードが上がってしまうといつもの速度だと遅く感じるんです。すぐにまた別のグループに追い着いてしまうので悪循環です。

眺めの良い岩場

朝日峠、p2528をハイペースで通過し、朝日岳の登りに掛かると眺めの良い岩場が在りました。ここで写真を撮りながら10分弱の休憩をし、やっと速度のリセットが出来ました。標準コースタイムの半分位で来ちゃってますから、こんなペースで続けていたら金峰山に着く頃はボロボロになっていたでしょう。

パノラマ

今日も富士山が良く見えます。よくよく地図を眺めてみたら、ここから富士山までは自宅からに比べて半分位しか離れてないんですね。湿度の違いもあるんでしょうが、どうりで夏でも良く見える筈です。


先月登った山々

東には先月登った山々が連なってます。左から三宝山、甲武信ヶ岳、木賊山、破風山、雁坂嶺です。雁坂峠の上には和名倉山も見えます。

朝日岳山頂

9:19 朝日岳山頂です。南に富士山が見えますが、眺めはそれ程良くありません。

金峰山

下りに掛かるとまた岩場になっていて、南から西へ大展望が待っています。金峰山が間近に大きい。


山頂のアップ

右が山頂、左が五丈岩です。この五丈岩が在るため、遠くから見てもすぐにそれと分かります。こうして見ると、もしかすると五丈岩の天辺は、山頂より標高が高いかも知れません。

森林限界

道が90度折れる所で森林限界に達し、山頂まで遮る物の無い開けた道が続きます。完全に高山の雰囲気です。

東側の展望

不思議な事に、こちらより僅かに高い北奥千丈岳では森林限界が見られません。標高だけに起因するものではない様です。

瑞牆山

瑞牆山が見えます。遠くで雲を被るのは八ヶ岳です。最高峰の赤岳でも金峰山より300m高いだけですが、何故か遥か高くに聳えて見えます。

金峰山山頂

10:11 山頂に到着。この足元に三角点が有り、標高は2595.0mです。2599mは積み上がった岩も含めての様です。

五丈岩

山頂から見た五丈岩。天辺から1段下迄は簡単に行けますが、最後の1段が怖いです。人一人分の幅しか無い所から、背丈以上の垂直な岩壁を攀じ登ります。高所恐怖症の者はまず無理でしょう。私は早々に諦めました。

五丈岩から山頂を振り返って

五丈岩から山頂を振り返るとこんな感じ。

山頂南の景色

南の登山道を登って来るとこの辺に着くみたいです。

石垣

五丈岩の南には何故か石垣が…

岩峰群

小川山の東、廻目平辺りの岩峰群は今やフリークライミングのメッカだそうです。高所恐怖症気味の私には何が楽しいんだか分かりません。

琴川ダムと乙女湖

大弛峠への途上、乙女湖の横を通りました。あそこから大弛峠まで12kmの道のりです。140号線から乙女湖までも約10kmと、かなり遠いいですよ。

富士山を眺めながら早目の昼食休憩にしました。暑いだろうと思ったのでゼリー食にしたんですが、失敗です。凄く涼しいです。これならラーメンだっていけそうです。

10:55 下山開始。

大弛峠

12:18 大弛峠に着きました。正面に階段が在りますが、これは国師ヶ岳への登山口ではありません。

それにしても、標準タイムを異常に下回ってます。往路は兎も角、復路はそんなにペースを上げたつもりは無いんですが。次の国師ヶ岳の事を考えているうちに、知らず知らずにペースが上がってしまったんでしょうか。

一旦車まで戻り、飲料水を補充して次は国師ヶ岳を目指します。

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