日向沢ノ峰(1356m)/蕎麦粒山(1472.9m)/三ツドッケ(1576m)
有間峠に駐車して(駐車場は無いので路肩駐車)、そこから蕎麦粒山、三ツドッケまでを往復しました。有間峠の標高は1142mなので、距離は長いですが標高差の少ない楽チンコースです。蕎麦粒山も三ツドッケも東京都と埼玉県の境界線上に在ります。この辺りが長沢背稜かと思ったら、調べてみると芋木ノドッケから三ツドッケ辺りまでが長沢背稜らしい。
仙元峠の看板には天目背稜と書かれていたが、こちらは酉谷山から東に延びる稜線の山みたいです。酉谷山から三ツドッケまではダブっているので、どちらで呼んでもいいと言う事でしょうか。酉谷山も三ツドッケも別名は天目山で混乱しますが、天目山とは本来固有の山を指す名ではなく、一帯の山を指す名前だったそうです。写真は丸山から見た天目背稜。
5:21の有間湖。まだ日の出前です。気持ちが逸ってかどうにも眠れないので、夜中に車を走らせ近くのコンビニで休憩していました。この後有間峠へ向かいましたが、あと少しで着くという所で吹き溜まりの雪が超えられず、結局秩父に回って浦山から登り直しました。
7:55 広河原逆川林道の有間山近くから。1番左が蕎麦粒山、真ん中やや右が三ツドッケです。ドッケとは朝鮮古語で棘とか突起を表す言葉だそうで、この辺りにはドッケと付く山が幾つか在り、かつて渡来人が多く住み着いた事が窺えます。
有間峠からの眺望。こんなに雪が残っているとは思わなかったので一瞬躊躇しましたが、まだ8時を回ったばかりで時間はたっぷり有ります。少々時間が掛かっても大丈夫だろうと思い予定通り決行しました。
カーブミラーの後ろが元々在った登山口です。足跡が幾つか続いていましたが、事前の調べでは現在殆んど使われておらず、廃道に近い状態とか。仁田山(小写真の辺り)までは道が有るのかも知れませんが、その先はどうなっているのか分かりません。8:12 林道を行きます。
8:33 写真の位置が現在使われている登山口です。標識が無いので気付かずに通過してしまいました。林道終点(延長工事中)まで行ってしまい10分位はロスしてます。正面に見える送電線鉄塔が次の目印です。
8:43 鉄塔下に到着。ここからの眺めも良いです。有間峠では見えなかった棒の折山が見えます。建設現場の足場みたいな橋を渡り奥へ進んで行きます。
9:02 広い防火帯に出ました。この辺りが県境です。右へ行くと蕎麦粒山・三ツドッケですが、左へ行くとすぐに日向沢ノ峰(ひなたさわのうら)なので寄り道しました。
9:11 10分足らずで日向沢ノ峰に着きました。富士山やこれから行く三ツドッケまでの稜線が良く見えます。富士山の辺りは日が射しているらしく、曇り空の中で白く輝いていました。
県境の防火帯に道は付けられています。場所によってはこんな斜面を歩きます。
10:00 蕎麦粒山山頂に到着。山頂の指標によると日向沢ノ峰からここまで1.9km、一杯水まで3.2kmです。
蕎麦粒山を大分下りました。目指す三ツドッケは山頂からずっと見えていますが、木が邪魔で綺麗に写りません。薄くなった所でチャンスとばかり撮影したのがこの写真です。一杯水は1つ目のドッケの裏側です。
行きは仙元峠に登らず巻き道を行きました。一杯水まではほぼ等高線に沿った様な道で、雪はあるものの快調に進めます。
11:13 一杯水避難小屋に到着。汗が冷えると寒いので表では休憩していられません。ここで昼食休憩。
避難小屋から1つ目のドッケまで道が有り、そこまでおよそ15分の登りです。山頂には境界を示す杭が打って有りました。
12:00 山頂に到着。木が無許可で伐採されたとの事で(その人は逮捕)、山頂付近はハゲ山の様になっています。ただ、その為見晴らしは素晴らしい。
180度を超えて270度位に視界が開けています。有間山を境に雪山になっているのが面白いですね。もしかしてこちら側だけ後から雪が降ったのかも知れません。
3つ目のドッケは谷底から筍が生えたように見えます。道が無いので夏季でも登る人は滅多に無く、ましてこんな雪の中を登るのは命を捨てる様なものです。と、言う訳で、ここで引き返す事にして12:13下山開始。第1ドッケまで戻ったら一杯水には向かわず、東の道を下ります。
13:19 帰りは仙元峠を巻かずに登りました。峠と言っても1444mの山頂です。ここから北に仙元尾根が伸び、大日堂まで道が通るT字路になっています。
仙元峠を下るとすぐに蕎麦粒山の登りです。まき道と書いてある道標が有りますが、日原へ下りる場合の巻き道であり、有間方向へ行くにはただの遠回りになってしまいます。素直に登って下りましょう。
14:34 登山口へ到着。有間峠に着いたのは14:47でした。