画廊天地人

早雲寺近くの高台から見た箱根湯本。（下）現在は早雲公園となっていますが、木が生い茂って景観は望めません。

旧東海道の湯本中宿を湯元茶屋方向から写したもの。こうして見ると、松の木が美観に大きく関与していると感じる。

萬翠楼と金泉楼。現在も当時のままの姿で残っています。（下の写真の中央２件）

同じく萬翠楼と金泉楼。現在は、撮影地と思われる位置には箱根登山鉄道が通っており、同じ場所からの撮影は困難。下の写真はすぐ上のトイミュージアムから。

塔ノ沢から箱根湯本方向に見た旭橋。

玉の緒橋を挟んで向こうに見る塔ノ沢。（下）現在でも橋の向こうは一の湯と環翠楼です。

古写真は恐らく建物の二階か三階から撮ったものでしょう。下の写真では目の前の薬屋辺りからかな？

堂ヶ島温泉を早川の対岸から写したものです。（下）全く同じ構図です。百数十年前の撮影者と同じ位置に立ったと確信しています。残念ながら山の手入れが全くされていない様子で、見通しは悪いです。古写真中央及び右側に写っている滝は、それぞれ調べの滝と木の葉隠れの滝と言い、現存します。

上の写真の撮影場所で、180度回転すると洞窟が有ります。明治の頃には人が住んでいた様ですね。現在は入口の所が半分以上埋まっています。玉簾の滝などは、関東大震災で崩壊して埋まってしまったそうなので、こちらも同様なのかも知れません。もう少し下がれば全体が写せたのですが、小竹が密集して生えているため無理でした。下段は内部の様子です。

宮ノ下から堂ヶ島渓谷遊歩道を下って行くと、数分で大和屋ホテルのロープウエイ着駅がある。写真はその辺りから堂ヶ島温泉を写したもの。下段写真の中央（赤い屋根の大和屋ホテルと緑の屋根の対星館の間）に、今でも古写真に見られる塚があり、夢窓国師の石碑が立っています。

木賀温泉から街道を写した写真だそうですが、明治期の火災で焼失したまま現在も湯治場は有りません。下の写真は木賀温泉源泉の看板が有る辺りで撮りましたが、同じ場所か確信は有りません。早川の流れや地形が非常に似ていると思うのですが。

木賀温泉と同じく、この底倉温泉も明治期の火災で焼失したまま復興されませんでした。明治の一時期、太閤の滝の前に橋が架かっていたそうですが、古写真はその頃に蛇骨川の対岸から写したものでしょう。現在は橋が無いので対岸へは渡れません。彫刻の森の方から下って来れるのかも知れませんが、試しませんでした。

箱根神社一の鳥居です。付近には茶屋の様な物が一軒在るだけで何も有りませんね。鳥居は大きく立派になり、家も立ち並びましたが駒ケ岳の様子などは変わりません。鳥居前に写っている常夜燈は、現在は三の鳥居近くに移されました。

箱根神社二の鳥居です。鉄釜が置かれていたのは明治初期迄で、貴重な写真です。現在は宝物殿に移されました。

権現坂を下った所に在った屏風鳥居です。今は石畳の古道を残すのみで、付近は荒れ果てています。

箱根神社です。背後の山を見比べて下さい。昔の山はどこも間伐されてさっぱりと綺麗ですね。

参道の様子。昔も今も大して変わりません。

芦ノ湖に浮かぶようにして立つ平和の鳥居は、戦後の建立だそうなのでまだ有りません。下の写真は海賊船乗り場近くの駐車場から撮りました。